母を亡くして　2回目のお盆

2018.08.16

カテゴリ：母

母のお盆も2回目です。

昨年は新盆で何から何まで初めてだったこと、
用意すること片付けるものが沢山あって忙しかったこと、
母が亡くなってまだ数か月しかたっていなかったこともあり
気持ちの面でも体力的にもいっぱいだったせいか
何年も前のことのように感じ、あまり覚えていません。

確か、お盆の一月前位から準備をはじめ
盆提灯やらお返しやら特別な蝋燭や線香を購入し
生花や造花、会食の仕出しを注文し、飲み物等の買い出しを行い
実家を片付け、庭の手入れを依頼し、花を植えました。

そしてお盆直前には
盆棚の飾りつけをしました。

お盆中は毎日墓参し、来客をもてなし、
住職に読経に来ていただき
仕出し屋からの料理と手料理で親戚と会食し
夜遅くまで後片付けをしました。

仕出し屋さんのお料理は使い捨ての容器に入っていますが
母が食器類が好きで、普段使う機会がない大皿や揃いの食器が
新品のまま沢山ありますので、
母に喜んでもらうために、できるだけ出して使いました。
使う前、使った後に洗うだけでも大変でした。

お盆の後には後片付けが沢山あります。

そんなこんなで、新盆はいろいろなことに忙しすぎて
ぼやっとしか覚えてないのだと思います。

当時は母が亡くなってもう何か月もたってしまったと
悲しく思っていましたが、
今考えると、たった数か月しかたっていなかったんだなあ、
まだ母が近くに感じられたんだなあ、幸せな時期だったんだなあと
ちょっと羨ましいような気がします。

羨ましいなんて、母が亡くなったのに羨ましいも幸せもないって
当時の私はきっと思うでしょう。
でも、母を身近に感じられる自分を
羨ましいと思う気持ちというものがあるんですね。

当時の私にはわからない気持ちです。

母の2回目のお盆を迎えている今も、後年考えると、
たった1年しかたっていない幸せな時期って
思えるのかもしれませんが、今の気持ちでいうと
なんだか母が遠くなってしまったようでつらいです。

今年はお盆に必要なものはほとんど用意してあるし
勝手もわかるので、新盆よりは楽だと思うのですが
それでも沢山の準備と片付けが必要で忙しいです。

まず普段は誰も住んでいない実家の掃除と庭の手入れだけでも
大変な労力が必要です。

一周忌の時に滞在して掃除や手入れをしているので
留守にしていたのは数か月だけですが
庭には草が生い茂り、植えていた花は埋もれてしまっています。

蒔いて若葉が出ていた草花はほとんどがどこかに消えてしまい
球根がいくつか葉を出して残っているだけです。
植えていた草花もこの暑さで枯れてしまっていました。
元気なのは雑草だけです。

雑草や切った枝をゴミ袋20袋ほど出し
注文した季節の花を玄関前などに植えて少し賑やかにしました。

家の方はまず拭き掃除から始めなければなりません。
古い家なので、部屋数が多く拭き掃除だけで汗だくです。
1日3回シャワーをあび、涼しい夜中や早朝にも仕事をするので
疲れでぐったりしてしまっています。
こんな状態だから、後であまり記憶がないと思うのでしょうね。

片付けもしたいのですが、後回しにしてお盆の準備を始めました。
2回目だから簡単と思っていましたが
盆棚を飾ったり、来客の準備をしたりと手間はかかります。

そんなこんなで休む暇もなくお盆を過ごしています。
母や祖母もきっと忙しかったと思います。
大変だったでしょうと、ねぎらいの声をかけてあげたかったけど
でもきっとわかってくれて
がんばってるねって見守ってくれていると思います。

お盆の間、母は帰ってきてくれているのでしょうか。
一周忌の頃まであったいろいろな不思議なことは
いまはほとんどありません。

でも昨日お昼前、去年夜中に現れたような黄色のアゲハチョウが
庭先を舞っていました。
昨日は午後から住職さんに読経に来ていただく日でした。

毎日泣いていることもありますし
急に悲しくなって大泣きすることもありますが
泣いていない日が続くこともあります。

母の事はいつも考えていますが
ありがたいことに、幸せだったなとか、良くしてもらったとか
感謝する事がほとんどで救われています。

母は亡くなってからも子供に良くしてくれているんだなと
つくづくありがたく、申し訳なく思います。

今書いているのは15日早朝ですが、お盆もあと今日一日です。
今日はちょっと特別な事を母や祖父母の為にしようと思っているので
それについては後日書きます。

先ほど庭の手入れのところにも書きましたが
帰省するたびに注文し、庭に植えています。
簡単に庭の雰囲気が明るくなります。

届けてくれるので、気のおけない方や実家へのプレゼントにも。
送料無料で2000円台からあります。