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テーマ:最近観た映画。(38904)
カテゴリ:~2006年 映画・コメディ
録画したまんまだったこの映画、やっと見ました。
☆ベニスで恋して☆(2000) シルヴィオ・ソルディーニ監督 リーチャ・マリェッタ ブルーノ・ガンツ ストーリー 主婦 ロザルバの家族旅行はアクシデントの連続で、挙げ句ツアーバスに置き去りにされてしまう。事の成り行きで行きついた先は、憧れのベニス。すぐに帰るつもりが汽車に乗り遅れ、財布の中は乏しく、昨晩食事したトラットリアの主人 フェルナンドの家へ泊めてもらう。翌日、帰宅するはずが途中見かけた求人に惹かれ花屋に就職。自己中心的で世間体を気にする夫は怒り爆発。そんな中、ロザルバはフェルナンドに心惹かれてゆく・・・。 ~~~~~~~~~ 観光地ベニス。 そこで普通に生活する人々を見られる。 フェルナンドのトラットリア(ってなに?レストラン?)は今一つはやっていないのか薄暗い感じ。 聞けばシェフが盲腸で入院しちゃったらしい。 (後で退院するんだけど、盲腸の影響か味が変わってしまったと言っていた) フェルナンドの家も決して立派じゃないし、ロザルバの就職した花屋もごく庶民的な小さな花屋だ。 そうそう、ロザルバを見つけるようにと夫の命を受けたドジでデブな探偵(実は配管工)コスタティーノが泊まるホテルは運河の上に泊めてある船のうらぶれたホテル。 偽探偵コスタティーノとの追いかけっこで、ベニスのごちゃごちゃした町並みを見る事ができるね。 ロザルバは、特別に家庭に不満があるわけでもなさそうだった。 家族旅行は、よくある家族の様子が見られる。 ちょっと威張りんぼうの旦那、そして生意気になってきた息子、ごく普通に家庭を愛する主人公。 彼女が家に連絡すると、もちろん夫は怒りまくっている。 そして、彼はなぜか配管工として就職を希望してきた男コスタティーノをベニスに向かわせる事にする。 本物の探偵を雇うのはお金がかかるという事だったと言っていたような記憶があるよ(笑) この彼の役に立たない素人探偵振りも笑える。 ベニスでは、陽気な隣室のエスティシャンや、頑固な花屋のじいさん、そしてこのドジな探偵などとのやり取りや絡みがにぎやかでおもしろい。 家主でもあるフェルナンドは、終始紳士的でちょっと謎めく初老の男性だ。 礼儀正しい彼の手紙や文学的な知識など、ロザルバは興味を持つようになっていく。 でも、中年女と初老の男性の恋はそんなに目覚しい出来事があるわけではないんだけどね。 ほんわかとね。 でもお互いの立場を理解し、よき友人という形をとっていくのだ。 ~~~~~~~~~~~~ いろいろあるけれど、彼女は「休暇」を終えて家に帰るのだ。 夕食で家族4人が食卓を囲む。 その会話。 カメラは彼女の背後から男3人を撮っている。 彼女がなんだか夫や息子の会話についていけない、そんな様子かしらね。 夫や息子にとっては彼女の「休暇」だったわけ。 戻ってきて当たり前、いつもどおりの生活が待っている。 彼女も自分の居場所はここだと思って帰ってきたわけなんだけどね。 生意気な息子に「お前は何をしたいの?」と彼女は尋ねる。 「何をしたいのか、分からないんだ」息子が答える。 それはそのまま、彼女自身への問いかけであり、答えなのだろう。 彼女はここで何をしたいのか? フェルナンドは、ロザルバが帰るときにテーブルにいけていったチューリップを眺めている。 この映画の原題が「パンとチューリップ」というんだけれどもね。 このチューリップが、いろんな事を現してくれるのだ。 ブルーノ・ガンツといえば先日ヒトラー役で見ましたけど。 このフェルナンドがブルーノ・ガンツだという事に気がつきませんでした~^^) 後で気がついてちょっとびっくり、なかなか魅力的な方ですよね~。 主婦がもっと過激に反旗を翻る「女はみんな生きている」 やっぱり中年女の自分探し「バグダット・カフェ」 どちらも面白かった映画だ。 ちょっと似ているんだけれども、こちらの映画はコメディタッチのほんわかしたラブストーリーかしらね。 小粒だけれども、ちょっとハッピーな気分になれる映画。 ************* どちらもおすすめ↓ 女はみんな生きている バグダット・カフェ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.04.13 16:39:04
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