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テーマ:DVD映画鑑賞(13604)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
書こう書こうと思いながら、なかなか時間がなく書けなかったのですが、この映画とってもよかった!♪
☆メゾン・ド・ヒミコ☆(2005) 犬童一心監督 オダギリジョー 柴咲コウ 田中泯 ストーリー ゲイである父親(田中泯)を嫌い、その存在を否定して生きてきた沙織(柴崎コウ)。彼女は、わけあって借金を抱えてしまい、昼はしがない会社の事務員、夜はコンビニのバイトをして働く24歳だった。ある日彼女は、春彦(オダギリジョー)という若くて美しい男から、父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。春彦は父が営むゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働く、父親の恋人だった・・・。 ~~~~~~~~~~~ 「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心監督ですよね。あの映画もいい映画でした。 あの映画では妻夫木君が、とってもよかった。 あ、池脇千鶴も凛としたジョゼ役でよかったです、うん。 ゲイのための老人ホーム。 そこに暮らすゲイの中年、老年の男達。 皆個性的で陽気で、そしてちょっと物悲しい。 そんな彼らを最初のうちは毛嫌いする沙織。 もちろん、彼女は【母と自分を捨てたゲイの父親】という拭い去れない過去を引きずっているから。 ゲイの男と普通の女、果たしてそこには愛が生まれるのか? 決して一緒になれないと思うそんな二人。 理解が出来ないと彼女は思っていた・・・ 何でそんな男を好きになっちゃったわけ? そんな気持ち、母親にぶつけたい事だろう。 何で、ゲイなのにお母さんと結婚なんかしちゃったの? 病床の父親にぶつけたい事だろう。 そんな、もやもやを抱えた彼女。 一方、衰弱していく恋人をただ見守るしかない春彦。 残されるホームはどうしたらいいのか、彼の肩にかかっている。 残される不安、別れが確実に見えている不安。 生と死。 多分、彼も押しつぶされそうになる気持ちがあったと思う。 このふたりのすれ違う心と、理解しあう心。 微妙な関係が、なんともいえない。 彼女がいう「どこも触りたい所なんかないんでしょう」というのが、どうしようもない二人の関係なんだなあと思うのだった。 切ない沙織の気持ち、切ないけどちょっと卑怯かもしれない春彦の気持ち。 欲望だけでもよかったんだけど、でもやっぱりね・・・ そして彼女は、母親の気持ちを理解するんだよね。 この不可思議な両親の関係を理解できたんだと思う。 ~~~~~~~~~~~ 不思議な設定のこの映画、でもとっても自然に見る事ができる。 とにかくお気に入りなのがダンスホールのダンスシーン♪ ちょっと選曲古すぎのノリノリな曲に合わせて皆で踊るあのシーンには大笑いしてしまった。 とにかく楽しい♪ その後の出来事は、春彦と沙織の重要なきっかけにもなるんだけれどもね。 そうそう、その前に一度でいいからドレスを着たいという心優しい中年ゲイに洋服を見立てて一緒に着せ替え人形のようにはしゃぐ沙織のシーンも楽しかった。 そして、「たそがれ清兵衛」で、不気味な剣客を演じた田中泯が卑弥呼を演じている。 あのいかつい彼が、なんともたおやかにさえ見えてしまう。 もちろん、病気でベットに寝ている場面が殆どで、セリフも時々聞き取りにくいぐらい抑えた演技なんだけど、彼が出てくるとほんとにすごい存在感なのだ。 オダギリジョー、いろんな役やりますよね。 あの「THE 有頂天ホテル」も笑いましたし、「イン・ザ・プール」ではおかしな病気になっちゃう役だし(笑) しかし、この映画の彼はいいですよ~。ホレボレしちゃいました♪ 犬童監督、いつもいい旬の男優を使いますね~。 この監督は、やっぱり注目する監督です。 ************ 犬童一心監督作品 手を握る泥棒の物語 死に花 ジョゼと虎と魚たち タッチ 金髪の草原 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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