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テーマ:DVD映画鑑賞(13615)
カテゴリ:~2006年 映画・コメディ
「ゆれる」が評判になっている女性監督西川美和さんのデビュー作品。
私は見たことがないと思っていたら、前に一度見ていました^^) 前流してみていたみたいなんで、今回はじっくり見ました。 「ゆれる」の小説が出ているのですね。 ☆蛇イチゴ☆(2003) 西川美和監督 宮迫博之・・・・・明智周治(息子) つみきみほ・・・・明智倫子(娘) 平泉成・・・・・・明智芳郎(父) 大谷直子・・・・・明智章子(母) 手塚とおる・・・・鎌田 笑福亭松之助・・・明智京蔵(祖父) ストーリー 慎ましくも平穏な日々を送っていた明智一家。幼い頃から正義感の強いしっかり者の長女、優しい母に、働き盛りの父、呆けてはいるが明るく楽しい祖父。そんなどこにでもいる平凡な家族のもとに、ある日突然、勘当され行方不明になっていた放蕩息子が10年ぶりに舞い戻ってきた。そして時を同じくして、明智家の平穏さの裏に隠されていた嘘と欺瞞が、小さな亀裂から次々と噴出しはじめ・・・。ついには、彼らを支えていた“正”と“悪”の価値観までもが、ものの見事に逆転していく。 ~~~~~~~~~~~~~ 宮迫さんが、初主演。放蕩息子を演じている。 口八丁で香典泥棒をしているんだけどね。 多分それだけではなく、いろんなヤバイ仕事をしていたんだろうって感じ。 たまたま、別に戻るつもりはなかったんだけど、おじいちゃんの御葬式にかち合っちゃった。 そこで、父親が借金取りに罵倒される場面に遭遇。 それを彼がうまくとりなしてその場を何とか収めた。 そこから、一家の隠された部分があらわになっていくんだよね~~。 特別彼が悪いわけでもないんだよ。 というか彼はなんにも変わっていない、たぶん家を出たときから。 でもころっと手のひらを返したように両親が、彼の評価を変えるんだよね。 今まで平穏だった家庭が崩壊していくさまは、ブラックコメディ。 父親はしっかりしていて堅物って感じだったのが、実はリストラされ借金地獄。 それを家族に隠していたのだ。 母親は家庭を守り、ボケたじいちゃんをやさしく面倒見ていたはずだけど、もうひとりで面倒を見ているのはギリギリの精神状態だったし。 おじいちゃんの葬式で隠していた借金が発覚し、すっかり面子を失った父親。 そこから母親の今までの鬱憤が噴出す。 両親が自分達の事に嘆いているけれども、一番の被害者は娘の倫子だなあ。 結婚を約束していた男・鎌田に「君の家は、安らぎのあるすてきな家庭だと思っていたけど、みんな嘘だったんだね」といわれ捨てられちゃうのだから。 まあ、そんな事で逃げていっちゃう男なんか、一緒にならなくてよかったというものだけどね。 放蕩息子は、時に面白がり、時に慰め、アドバイスし、すっかり頼られる。 両親は頼りきりだけど、娘は兄に不信感を抱いている。 彼女のいう事はもっともだし、正しい。 しかし、両親は聞く耳をもたない。 二人の変化はなんなの?! この家はどうなっちゃうの? そんな不安を抱くのが娘だね。 ~~~~~~~~~~~ ガラガラと崩れ落ちていく家族の絆。 なんか、ちょっと恐い話だね。 みんな精一杯、自分の役を演じていたのかなあなんて思わせる。 だからといって、口八丁、手八丁で生きていく息子が、羨ましいとも思わないんだけどね。 でも、ちゃらんぽらんだけど、どこでも生きていけるたくましさは確かにあるな。 そこらへんは羨ましい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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