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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:2008邦画
この映画は9月から公開中です。
☆トウキョウソナタ☆(2008) 黒沢清監督 香川照之 小泉今日子 小柳友 井之脇海 役所広司 ストーリー 佐々木家はトウキョウに暮らす一見ごく普通の4人家族。平凡なサラリーマンの父・竜平は、家長としての自負を持ち、家族のために懸命に働いてきた。ところが、ある日リストラであっさり会社をクビになってしまう。その事実を家族に伝えられず、毎朝スーツで家を出ては、公園などで時間をつぶす竜平。母・恵は、せっかくドーナツを作っても誰にも見向きもされないなど、やり場のない不満と虚無感を募らせる。一方子どもたちも、大学生の長男・貴は、突然アメリカ軍への入隊を志願し、小学生の次男・健二は家族に内緒でピアノ教室へ通い続けていた。すっかり家庭崩壊への道を突き進む佐々木家だったが…。 黒沢清監督の作品って、そういえば私は見たことが無いんだよね~~。 何となくホラーっぽいんでしたっけ? 今回は「それぞれに秘密を抱え、ばらばらになっていく家族」を見せているけど、ホラーっぽくないよね。 そういえば、今年は邦画で「家族」の映画をよく見るような気がするな。 「ぐるりのこと。」「転々」等々・・・ 時々クスッと笑えるシーンも盛り込んで、この佐々木一家がどうなっていくのだろうかと見せている。 リストラされて家族に言えず、職安に並び公園での配給に並ぶ父親。 この父親の秘密がいつ家族にばれるのだろうか、どういう風にそれを見せるのかなって思いながら見ていた。 長男はそれほど存在感が無いんだけど、突然アメリカ軍に入隊すると言い出す。 まったく突然だ。 その入隊理由は少々腑に落ちないかな。 アメリカと日本の関係を思いつつ「日本の家族を守るため」という理由でアメリカ軍に入隊するかどうか? 確かにアメリカに依存している日本だけれども。 次男のエピソードはなかなか興味深かった。 特にまったく自分を信用しようとしない担任に、脱力する彼の様子など。 大人ってそんなもんかなあという彼のつぶやきが聞こえてきそう。 そして彼はこっそりピアノ教室に通い始める。 まあ、彼のピアノの資質については、監督がどういう思惑でそうなったかはよく分からないけどね。 ラストにつながるから、いいけどねえ~。 母親に関しては、彼女が何に不満を持っているのかはよく分からなかったな。 家族の中での虚無感とか不満の蓄積はあったかもしれないけど、彼女がそれを家族にぶつけることは今までなかったようだし。 役所広司の登場は、唐突だねえ~(笑) 役所さんをどうしても出したかったのかしらん? そうそう、それから父親が不死身なのは驚いたよ(笑) ある意味、ホラーっぽいかもしれない^^) 家族の再生と言いたいところだけど、そこまでは感じなかった。 でも、これが普通の家族なのかもしれないね。 よくある「家族の結束が強まり、ハッピーエンド」という感じではない。 しかし彼らは戻ってくるのだ。 それは「とりあえず」かもしれないけれども、家族ってそういうものかもと思う。 少々途中間延びする気がしたけど、俳優さんたちがいいからね。 香川さんはやっぱりいいよねえ。 そして小泉今日子は、すっかりこうした母親役が似合うね。 彼女のすごみのある台詞は迫力あるなあ~^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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