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テーマ:好きなクラシック(2295)
カテゴリ:クラシック音楽関連
(14日にUPした“前編”の続きです) そういった思いを抱いていらっしゃる方々の、マーラーの楽曲に対する印象として、次の二つのポイントが挙げられると思います。 これを、人間に例えれば・・・ 「話が長い上、何を言いたいのかよく分からない人」という事になるでしょうか。 でも、私にはですね・・・ マーラーは、とても多くの言葉を使って、とても色々な事を、音楽を通して私たちに語りかけている(まあ、多少“回りくどい”事は私も否定しませんけれど^^)、そんな気がするんです。 今回私が聴いた、「大地の歌」もそう。 “地上の悲哀を歌う酒の歌”、“秋に寂しき者”、“青春について”、“美について”、“春に酔える者”、“告別”。 これらに対する48歳のマーラー自身の印象が、この曲によって雄弁に語られている。 私には、そんな気がします。特に・・・ 6つの各楽章に登場する歌の歌詞が“漢詩”から引用されている点。この点から当時のマーラーの心中を察すると、感慨深いものが私にはあります。 マーラーにとっては、仕事上でも、プライベートでも、色々あった時期ですからね・・・ 「大地の歌」、音楽的な派手さは無いと私は思います。「巨人」や「復活」の様に、 と、音楽的に盛り上がる箇所はほとんどありません。奇数楽章はテノール独唱、偶数楽章はアルト独唱を伴いつつ、ただただ淡々と、音楽が流れていきます。 そんな“楽曲”に対し、率直に、退屈な感想を持たれた方々もおられたと思います(曲の演奏が終わった後、拍手の中、家路を急がれる方が何人かいらっしゃいましたから)。 しかし私は・・・ いやー、第一楽章冒頭から、そんな淡々とした、しかし確りとした「大地の歌」に、肩までどっぷりと浸からせて頂きました。 アルトのエカテリーナ・グバノヴァさん、テノールのミヒャエル・ケーニッヒさん、いずれも前に出過ぎず、後ろに引っ込み過ぎず、オケの演奏と一体になったその歌唱に私は好感を持ちました。 そして、マエストロの指揮・・・ それはそれは、上質のマーラーの世界を、ホールいっぱいに描かれていたと思います。「どこがどう良かったか」をより具体的に表現する文章力が私にはなくて、大変申し訳ないのですが・・・ 聴いていると、肩の力が抜け、頬が緩み、心の中が暖かくなり、ホールの中に居るにもかかわらず“深呼吸”したくなる様な・・・ そんなリラックス感と爽快感を兼ね備えていた演奏だったと、私は思います。 実は今回の演奏会、私にとっては初めての生「大地の歌」だったのですが・・・ こんな素敵な演奏を聴かせて頂いて、本当に幸せな時間を過ごす事ができました。 充実感を胸に抱き、その日の家路についた、私だったのでした。 しかし、読響、次々に素晴らしい指揮者さんを連れてきますね。 シルヴァン・カンブルランさん、ちょっと今後も注目していきたいと思います。 <追伸> 終演後、『家に帰り着くのが、遅くなっちゃうからなぁ』と、一瞬帰りかけたのですが・・・ 「マエストロのサイン会が行われる」というので・・・ 素敵な演奏を聴かせて頂けたお礼を一言申し上げたいと思い、列に並ぶ事にしました。 『今日は、素晴らしい音楽、素晴らしいプログラム、そして、素晴らしいマーラーを聴かせて頂き、本当にありがとうございます』 といった内容を片言の英語でマエストロに話しかけたつもりなのですが、伝わったかなぁ。 (サインを頂くためにこのCDを買ったんですが・・・ 幻想交響曲、いやぁ、“好演”だと思います) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.18 00:43:06
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