カテゴリ:読書録
ウェザーニューズもその昔、過労自殺騒動があったし、今回の電通もそうだが、保有株が「ブラック企業」扱いされることが多い私(^^;
ワーカホリックで、バリバリ仕事をこなして成果も出す友人に「俺も雅も、たたき上げでやってきた人間は、体質がもともとブラックだから発言に気をつけなよ~」と言われ、ああ、確かにそうかもなと思ってしまった。 でも、自分の仕事で「てっぺん」を目指すんだったら、普通の人よりも何倍も努力と工夫が必要。これも真実である。 そんな風に考えている私が、改めて電通「鬼十則」を読んで見た。 【鬼十則】 1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。 2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。 3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。 4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。 5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。 6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。 7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。 8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。 9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。 10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。 出典:『電通「鬼十則」』(植田正也・PHP研究所 2001=2006) 1~3、9については「確かにそうだ」とすこぶる同意。でも、サービスの意味やサービスをする対象を間違えるとトラブルの元になることもある。誰かにとってのサービスが、違う誰かにとっては「嫌がらせ」になることもある。だから優先順位をつけて、サービスすることが必要になってくる。 4については、仕事の経験が蓄積されてくると、次第に困難な課題に突き当たるから、結果「難しい仕事」に挑戦することになるわけで。別に狙わなくても自然に訪れるものだと思う。 5は最近、巷でいわれているグリット(物事をやり抜く精神力)に通じることではないだろうか。これも当たり前のことだよなと感じる。 6も「そりゃそうだ」という話。8は結果論を言っているんだなと感じるのみ。でも7については、個人的にはちょっと理解ができない。自分の場合「ひらめき」というか、アイデアや目標が突然降ってくるパターンが多いので、長期計画を立ててもその通りに行かない。むしろ鬼十則の5のように、やると決めたことをきちんとやろうと思えば、忍耐や工夫、努力と希望みたいなものは必然的についてくるものなのだと思う。 最後の10の「摩擦」は、人それぞれ解釈があるだろうけれど、「萎縮するな」という意味だと捉えている。周囲の空気を読みすぎて、自分がやりたいことをやらないことは損だよ、ということを説いている気がする。決して蛮勇や無謀さのススメというわけではない。 こうして考えると、鬼十則っていい言葉だなぁと思うのだが、最近の世論からするとこれは不規則発言なんだろうな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月02日 11時56分06秒
コメント(0) | コメントを書く |
|