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久しぶりに友人を誘って呑んだ。本当は休肝日にしようと思ったのだけれど、どうしてもその友人に会いたかった。頭の中を整理したかったから。
昔はよく一緒に呑んだのだけれど、人生のウィングが広がって、いろんな人と交流したり出かけているから、以前みたいに頻繁に会えなくなってしまったのだった。相手が毎日を謳歌しているのは邪魔しちゃいけないなと思って、自分は自分で、求めてくれた人と会っていた。 友人とさしで呑むのは1カ月以上ぶりだろうか。待ち合わせ場所に少し早めについたので、読みかけの本の続きを読んで待っていた。久しぶりに仕事のネタ探しを兼ねて買いだめした本のひとつ。合計で厚さ15cm以上にもなるから、どれくらいの期間で読み終えるのか!状態である(^^; ほどなくして友人が「やぁ」と声をかけてくれて合流。 「何読んでるの?」 「次、この人と会おうと思ってるから読んでるの。その下準備。自分の人生で、××さんとか○○さんとか、普通は会えない人と仕事することができたから、せっかくだから勢いで、この人の仕事もやれたら、と。自分はこの1年休みすぎたのかな、悪い習慣が身についていないかと思って、原点回帰でもういちどがんばろうかと。やりすぎかなー?」 「おいおい・・・あのねー、会社辞めるんでしょ」 「いや、会社辞めたって仕事は止めないから。人間、目標がないとだめになるでしょ?」 「こらこら」 ほんの数分なのに懐かしくて楽しかった。そうしてお店に入る。 「何呑む?」 「うーん、○○にしようかな。そっちは?」 「俺は××かな」 「やっぱりそうか。頼むと思った」 食べ物のメニューもいろいろ聞いてくれるのだけれど「これ、友人が好きなものだな」と思うものを選んでいるのを見るとなんだか楽しい。私が好きそうなものも薦めてくれるけれど、ハズレがない。長く遊んでいるとこういうところで気を遣わなくていいのか。良い意味での、この「気楽さ」をすっかり忘れていた。肩の力が自然とするすると抜けていく。 ああ、私の呑み仲間は、まったく気を遣わないで笑っていられる空間を作ってくれていたんだ、と実感した。ありえないくらい恵まれた時間をたびたび作ってもらって幸せだったのに、それが当たり前で気付いてなかったんだな、私。 『青い鳥』は自分の一番身近にいたのに気付かなかったというメーテルリンクの童話と同じオチだな、と思ったのだった。 いろんな人に会ったりするのは刺激的だし、視野が広がるけれど、旧友とか、読書とか。自分の心が忙しくて乱れたときには、昔やっていた習慣や人付き合いに立ち返ってみるのも大切だと実感した日だった。 <お酒メモ> 9月11日火曜日 一白水成 純米 1合弱 出羽桜 吟醸 1合 南部美人 本醸造 1合 ギネス 生 1パイント お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月14日 11時40分25秒
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