カテゴリ:健康~こころとからだ
![]() 年末くらいから大根や人参の皮を捨てないで必ず一品料理にしている。多くはなますにしたり、ラぺにしたり、酒のアテ用の漬物にしたりで、量としても小鉢1つくらい。 これまでも、ときどきはやっていたのだが、地方からくる宅配やふるさと納税の野菜があまりにもみずみずしくて力強く見えるので「廃棄物扱いしちゃいけないなぁ」と思い、転用に拍車がかかった。 思えば、社会人になったばかりのころは、生活費も乏しかったので、野菜の皮やキャベツの芯などを極力利用して一品おかずにし、弁当箱に詰めた。仕事も仕事で、不規則かつ人に会うことも多いので、「昼食は外食、連れ立って食べずに一人で行きなさい。この職業で弁当持ってくるなんて何考えているんだ!」と当時の先輩に怒鳴られた。確かに昼食時間をとることがままならないので、次第に手弁当の回数も減り、今のような1日1食生活になったのだが(笑) このところ、家のモノをいろいろ捨てているという話を書いているが、学生時代の新聞記事のスクラップその他いろいろ出てきて、家を出た当時のことをいろいろ思い出している。野菜の皮は別に当時の物ではなくもちろん最近のものだが、やっていることは今の家に来た時と似通っていて、一種の「周期性」というか、世の中というのは変わったようで変わらない。揺り戻しや繰り返しに似た「らせん」でできているんだなと、おぼろげながら思う。DNAの鎖と一緒なんだろうな。 懐かしく思いながら、久しぶりにきのこ汁を作った。なめことえのきとしいたけにねぎ。南アルプスでの祖父母との暮らしでは、きのこを育てたり、よく採りに連れて行ってくれた。 見た目にも田舎臭いが、これを食べると本当にホッとする。食べ物は栄養摂取もさることながら、記憶も思い出させてくれる。摂った栄養は身体を駆け巡り、明日からの自分を構築する材料になる。 人間の心の中には原風景があって、なかなか変わらない。変われない。 変われないことを受け入れたときに、少しだけ視座が変わり、景色が替わる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月13日 15時13分30秒
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