カテゴリ:その他
その昔、会社を作ったことがある。
設立はしたが、勤めていた会社が副業NGならサラリーマンを辞める、出資だけする、設立した会社の参画をあきらめて一緒に作った友人に任せるという三択だったが、結局、作って自分は資本参加しなかった。 設立までのちょっとした経費が自腹となったが、手作りで会社を興すまでの経験をできたのは、いい勉強だった。 理由は、胡散臭い人やグリーンメーラー系のどうみても働かない人が出資だけして取締役に名を連ねようとして、グレーな会社になりそうだったから。規模が大きくなっても、自分の生き方とハレーションが起きる気がして嫌だった。だから仕方なしにあきらめた。 一緒に会社を作った友人とはウマが合った。友人はそういう胡散臭いのも含めてコントロールして事業をやっていく覚悟があったが、私にそれがなかった。友人のことは好きだったが、とりまきがうるさいので、次第に疎遠になっていった。 携帯のアドレス帳にはいつまでも友人の電話番号は入っていたが、電話しようかどうか悩んでは止めた。そして10年以上が経っていた。 ところが、先日ニュースで出た容疑者の偽名が、会社創業時に関わりのある人物と同じ名前だったことから、気になって思い切って電話をしてみた。むこうも10年以上連絡を取っていない人間から突然電話がかかってきたわけで、「どうしたの?」といぶかしげ。そりゃそうだ。 私が友人の立場だったら、宗教勧誘か、借金か、ネットワークビジネスのはめ込みか、そんな感じかなと思って当たり前だ。 いま住んでいる場所とか、簡単な連絡先だけ伝えた。よかったら今度久しぶりに会いますか。気が向いたら貴方から連絡して、と言って電話を切った。 それから1か月くらいして連絡が来て、会うことになった。 会っていない間に結婚していて、子供もいて、配偶者同伴で食事をした。家族はできたけど、相変わらず人柄は変わらない、というか、以前よりも変な言い方だけど社会性とか社交性があって、居心地がよかった。 長い時間会っていなかった割には、話に花が咲いて不思議な感じだった。 「変わってないなぁ」と言われた。友人からすれば私は昔と同じ価値観で、あんまり老け込んでもないらしい。確かに最後にあってから体重はむしろ減り、老化を感じるからこそ、肌に乳液をたまにつけるようになったから昔よりは手入れしてる。 いい年して相変わらずすっぴんだがw 当時の共通の知り合いが、今どうしてるかなんて言う話をしているうちに、あっという間に数時間経っていて、お別れとなった。 このところ、付き合いの流動性が激しい。10年以上付き合いのある人と縁が切れたり、10年以上ぶりの人と再会したり。何かの節目なのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月04日 14時29分14秒
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