カテゴリ:その他
急遽、山菜採りに出かけた。
『7つの習慣』という昔ベストセラーになった自己啓発書に、「急ぎではないが大切なことを優先する」ことが人生を豊かにするコツだというようなことが書いてあって、私にとっては山菜採りがそれに当たる。 3時間ほどの仮眠で、アルコールが抜けていないまま、行きの車中で仕事のメールをポチポチと打っていて、自分は何をやってるんだろう?と思いつつも、目的地へ向かった。「仕事だから〇〇できない」と仕事を優先していたけど、仕事は私の人生をさほど豊かにしてくれなかった。病気にもなったし、プライベートを犠牲にしたら、おひとり様確定になってしまったし。 会社に奉仕しても、金銭以外のものはあまり得るものはないことに気づいた(たまーに楽しい仲間を見つけることはできるけど)。金銭を得る手段はほかにもあることがわかったから、ある程度のところで折り合いをつけて「やらない」ことも大切だと思うようになった。 ふらついた頭で山に入る。何回か入ったことがある場所だったので、山菜の場所は見当がつく。足を沢やぬかるみに取られてけがをしないように気を付けながら、人気のないところに入る。クマも出る場所なので、木に爪痕がないかどうか、山菜を彼らが食べた後がないかどうか注意しながら奥へ分け入った。 主目的はばっけ(ふきのとう)とりだが、ほかのものも見つけたら分別しながら採る、というスタイル。2時間ほどで ・ばっけ(ふきのとう) ・うど(シシウドかも) ・タラの芽(小さめ) ・こごみ ・花わさび を採ることができた(*´▽`*) かなり豊漁で、途中で重たくて腰が痛くなったほどだ。 下山して、近場の共同浴場で汗ばんだ身体を洗ってすっきり(^^) 温泉卵を作りながら、角打ちに入り、さっそく冷酒を幾種類か、いただいた。 いつの間にか頭の片隅にこびりついていた仕事のことは忘れていた。山にうまく捨ててきた。 何回か足を運んで仲良くなった角打ちのおかみさんと久しぶりに談笑しながら楽しく過ごした。 このおかみさんには「酒粕レーズンバター」のレシピを以前お知らせしていたのだが、手製のそれをサービスでつまみでいただき、とてもリッチな時間。ほかにも旬の野菜のお浸しやら、にしんと豆と穂ぢ大根の炊き合わせとか、いろいろ出てくる。 お礼にとれた「花わさび」を1株差し上げたのだが、「どこで採れたの?どうやって調理するんですか」と質問されたので、またレシピをお知らせして、ほかのお客さんとともに話題は尽きない。 いつの間にか張っていた背中も柔らかくなっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月15日 16時21分34秒
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