カテゴリ:その他
京都の駅前にある「殿田食堂」が10月27日、閉店したそうだ。 「きつねうどん」が有名な店だが、ちっとも威張った店でもなく、財布にも優しかった。駅を背中にしてMKタクシーのビルの脇を数十メートル行ったところにあるのだが、途中からふうわりとかつお出汁のいい匂いが漂ってきて、店に入る前からそれだけで心安らいだ。 きつねうどんの他、私はこの他人丼が好きで、誰かと行くとシェアして半分くらいを食べた。普段食べない私の胃袋が空く、沼みたいないい店だった。 山椒が高騰している昨今だが、他人丼を頼むと「どうぞ」お店の方が山椒の容器を持ってきてくれる。たっぷりかけて鼻から香りを抜くと、えも言えぬ幸福感に包まれた。きつねうどんにも山椒をはらりとかけて食べるのが好きだった。 好きな店がなくなるのはとても寂しい。記憶をたどると、捨てた店もあるが、私は基本、通いの店は捨てない。店自体が終わるその日までだいたい行く。それ(捨てる)があるとすればよっぽどのことだ。 店側の驕りが見えて、店自体が変わってしまったらそうなるけど。 殿田食堂は、いつも温かい湯気と、温かいご家族のおもてなしが好きだったなぁ。奥で調理していたお父さんにもしものことがあったら畳もう、とはじめから心に決めていたのかな。そんな突然の閉店だった。 体重が急減して拒食症みたいになったときにも、この店は本当に食欲が湧いて食べることができた。 本当にお世話になりました。助けていただきましたm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月05日 19時53分23秒
コメント(0) | コメントを書く |
|