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ちゃらんぽらニストのチラ裏ブログ

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2013.05.09
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カテゴリ:音楽

LUNA THE THIRDの修理も終わり次なる獲物を物色していた所・・・

見つけちゃいました、これまた以前から探していた物。

それがこちら、

DSCN2735.JPG

春日楽器製造のメロウトーンです。

「The Kasuga」や「K.Country」、「Heerby」ブランドの方が馴染み

深い方も多いかも。

この春日楽器製造という会社を創立したのが民社党の委員長を務めた

春日一幸さんというお方そのお知り合いとご縁があったので、レレに

興味を持って以来ずっと探していました・・・

と、まあそんな事はおいといてブログの本分に戻りましょう。

DSCN2736.JPG

ボディーはマホガニーの単板で、鮮やかな木目が出ています。

DSCN2737.JPGDSCN2738.JPG

サイド・バック・ネックは同色に塗られています。

私が集めた国産古レレはスプルースやメイプルが大半なので、

並べると抜きん出て南国っぽい雰囲気を漂わせています。

 

DSCN2743.JPG

フレット数はオーソドックスな12、ポジションマークは大き目の

物が貼り付けられていたようですが、剥がれています。

白い塗料が残っているので恐らく貼られていたのは貝でしょう。

DSCN2744.JPG

カスガウクレレの特徴、指板エンド斜め切り。

勿論他の形もありますが、一番多く見かけます。

 

DSCN2746.JPGDSCN2747.JPG

ヘッドはオーソドックスな形です。

表面に走る斜め筋が盛り上がっています樹脂が滲み出た

ようにも見えますが・・・

 

DSCN2751.JPG

ナットもマホガニー。一部塗装の剥がれや白濁が見られますが、

それほど状態は悪くありません。

 

DSCN2752.JPGDSCN2753.JPG

ブリッジ部のみ別材で接着面を多く取った形状。その分弦の

収納スペースが狭いです。

サドルの木は弦との接点が斜めに削られています。元々硬い

木ではないせいもあって、弦の張力に負けて随分とへこんでいます。

DSCN2766.JPG

更に張力に負けてナット→ブリッジと二段構えで前傾しています。

この様子だとトップの強化も必要そうですね。

 

非常に凝ったロゼッタ。

DSCN2761.JPG

白、黒、白黒(大)、白黒(小)と4重構造です。更にサウンドホールに

パーフリング。

 

そして特筆すべきがネックヒール。

DSCN2769.JPG DSCN3423.JPG

なんとワンピース削り出しです!

通常、ネックはヒールと2分割で作られています。

DSCN3425.JPG

この様に、ネック材にヒール材を貼り付けて作る事により材料の

節約と切削の手間を減らしているのです。

何かうまい材の取り方を考案していたのでしょうか・・・普及価格帯の

楽器では非常に珍しい構造です。

 

 

さて、一見程度の良さそうなこのウクレレ、実際には

DSCN2740.JPG

トップに3本、

DSCN2741.JPG

サイドに1本の大きなクラックがあります。

これらを現状のまま修理を施すには大変困難です。

なので、バックを外して割れ修理と補強を行う事にしました。

 






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最終更新日  2016.03.25 21:07:37
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