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カテゴリ:雲間の月は輝きて~運命の恋人~全40話
皎若云间月 Bright as the moon 第6話「極寒の地へ」 月岐(ゲツキ)に駐留している三皇子は定期的に愛しい雲浅月(ウンセンゲツ)へ鳥文を送っていた。 しかし急に返事が来なくなり、ついに鳩まで戻って来なくなる。 …私を忘れてしまったのか?… 一方、浅月は冷邵卓(レイショウタク)の罠とも知らず、玉板指を探すため月岐に行こうと決意した。 すると四皇子たちから容景(ヨウケイ)が三皇子の補佐で月岐への派遣が決まったと聞く。 浅月は容景に同行させてもらおうと栄王府を訪ねたが、弦歌(ゲンカ)は屋敷内にはいるはずだと歯切れが悪かった。 その頃、容景は裏山の隠れ家で上官茗玥(ジョウカンメイゲツ)から灸治療を受けていた。 上官茗玥は寒毒に月岐の寒さは負担が大きいと反対したが、容景はどうしても行かねばならないという。 実は月岐の国師はかつて天聖の大理寺卿(ケイ)で、雲王を助けて慕容家を調査した人物だった。 慕容家が皆殺しになると、その後、こつ然と姿を消している。 すると外から物音がした。 上官茗玥は慌てて飛び出すと、ちょうど引き返そうとしていた雲郡主を見つける。 「何しに来た?!」 「アハハハ…ごめんなさい、お邪魔だったかしら?」 容景の密会現場を目撃し戸惑う浅月、天下の景世子が女に興味を示さないのはこういう訳だったのか。 そこへ急いで着替えた容景が現れた。 しかし浅月は気まずくなったのか、容景に差し入れを渡してさっさと引き上げてしまう。 実は浅月の差し入れは三皇子が送った鳩で作った汁物だった。(꒦ິ⌑꒦ີ) ↓だから誰? 浅月は容景に用件を伝えられず、仕方なく侍女・彩蓮(サイレン)と男装して部隊に潜り込もうと決めた。 すると準備をしていた弦歌が彩蓮に気づいてしまう。 事情を聞いた弦歌は可愛い彩蓮の頼みを断れず、守衛が交代する隙を見て連れて行くと約束した。 そうとは知らず独り衛兵の列に紛れた浅月。 容景はすぐ浅月の存在に気づき、自分に泣きつくようわざと旗持ちを命じた。 道中の休憩地、素直になれない容景は自分の部隊に紛れ込んだ浅月を厳しく非難した。 しかし浅月は嫌がらせにもめげず、どうしても月岐へ行くという。 一方、雲王府を訪ねた四皇子は浅月が置き手紙を残し、容景と月岐へ出かけたと聞いた。 後を追うことにした四皇子だったが、城門で秦玉凝(シンギョクギョウ)と冷邵卓に止められてしまう。 2人は皇帝から検問を命じられ、城外に出るには令牌が必要だった。 すると何も知らない秦都官があっさり四皇子を見逃してしまう。 冷邵卓は噂では雲郡主が容景と月岐へ行ったらしいと話し、四皇子と一緒に追いかけて行くつもりかと揺さぶった。 弦歌は彩蓮を書童と偽って自分に同行させていた。 弦歌のお陰で宿に到着しても個室を用意された彩蓮、しかし浅月は他の兵士たちと同室で眠らなければならない。 そこで夜も更けた頃、浅月は容景の部屋に逃げ込んだ。 すると容景は男女が同じ部屋で寝ては噂になるという。 「ふん、何もしないくせに」 「男を分かっていないな?女に全く無関心な男は柳下恵(リュウカケイ)くらいだ」 「良く言うわ」 「試してみるか?」 容景は浅月を挑発したが、それがかえって自分の首を絞めることになった。 「望むところよ~容景、道中、散々いじめてくれたわね?」 浅月は容景に口づけしようと接近、驚いた容景は逃げ回り、ついに降参する。 「部屋を譲る…私は外で寝よう」 しかしその夜、浅月が熟睡している間に冷邵卓の配下が忍び込み、通行証を盗まれてしまう。 浅月を追いかけていた四皇子は船で月岐へ先回りすることにした。 そこで銭袋をちらつかせ、先に乗っていた客と無理やり同乗させてもらったが、山賊たちの船だと気づく。 襲われた四皇子は応戦、しかし目潰しの粉を浴びせられ、川に落とされてしまう。 翌朝、容景は机の下に置いた通行証がないことに気づいた。 そこで浅月に確認したが、浅月は通行証があったことすら知らない。 その頃、物陰から2人の密偵が宿の様子を伺っていた。 容景はどこかへ出かけたまま戻ってこない。 2人はともかく容景の帰りを待つことにしたが、その時、背後から剣を突きつけられた。 しかし容景の思惑は外れ、密偵は通行証の代わりに鷹揚衛(ヨウヨウエイ)の令牌を持っていた。 一方、川に落ちた四皇子は岸に流れ着き、ふと目を覚ました。 すると自分に銛(モリ)を向けている娘に気づいて慌てて立ち上がる。 「動くな!私のヒキガエルを返して!貴重な漢方なのに…あなたのせいで逃げられたわ! 私は拓跋(タクバツ)氏よ!名は葉倩(ヨウセイ)、とにかくカエルを探しなさい!」 四皇子は付き合い切れないと呆れて引き上げることにしたが、背後から急に襲われてしまう。 しかし力の差は歴然、あっさりかわされた葉倩は袖から毒蛇を出した。 「どうする?ヒキガエルを探すの?それとも蛇に咬まれるの?」 「私の唯一の取り柄は何だと思う?…蛇を怖がらないことだ」 四皇子は蛇を脅かし、結局、葉倩は蛇にも逃げられてしまう。 万策尽きた葉倩は仕方なくその場にへたり込み、大泣きして同情を買った。 四皇子はそのまま置き去りにできず、仕方なくカエルと蛇を探すことに同意してしまう。 ※拓跋氏…鮮卑(センピ)拓跋部の中心民族 容景が宿へ戻ってきた。 すると中庭から浅月の悲鳴が聞こえる。 浅月は木の上から降りてきた毒蛇に腕を噛まれ取り乱し、帽子が脱げて長い髪があらわになった。 兵士たちは女が紛れていたと驚いたが、容景は人目もはばからず浅月の腕から毒を吸い出し、部屋へ運び込む。 一方、葉倩は女子に手を上げず、結局、手伝ってくれた公子に心を動かされていた。 「名前は?」 「名乗る必要はない、先を急がねば」 「何しに行くの?力になれるかも…月岐に行くんでしょう?」 その時、葉倩が水辺にいるヒキガエルに気づいた。 四皇子は見事に青いカエルを捕獲し約束を果たしたが、葉倩は自分の指輪がないと気づく。 「公主!」 そこへ侍女と衛兵が駆けつけた。 葉倩は指輪を盗んだ男を捕らえろと命じたが、四皇子は自分が天聖の皇子だと明かす。 しかし葉倩は到底、信じられず鈴を鳴らして虫を操った。 虫が大の苦手な四皇子は驚いて木に登り、公主に従わざるを得なくなってしまう。 容景は蛇の毒で寒毒を悪化させたが、上官茗玥が駆けつけ難を逃れた。 「私がいなければどうなっていたか…あの女のためになぜここまで?」 しかし通行証を失くした容景は月岐に入るために浅月が必要だという。 つづく ( ತ _ತ)あ~面倒なお姫様が出てきちゃった___ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.22 14:23:53
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