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ある蕎麦屋の庭物語

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2021.09.02
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カテゴリ:蕎麦そばソバ
今日は父に頼んで、蕎麦打ちを指導してもらった。
最初の粉を合わせるところから、蕎麦を切るところまでするのは初めてだ。
繁忙期に教えを乞うのはなかなか難しいので、今ならどうかと急に思い立った。
今まで蕎麦打ちをしなかった、どちらかと言うと避けていたのには自分なりの理由があった。
父の領域に足を踏み入れたくなかったから。
自分でもよく分からないけれど、とにかくやる気になれなかった。
今回思い立った理由もよく分からない。
打つところはよく見ていたので、何となくは知ってはいたけれど、見るとやるでは大違い。
結構な力仕事だった。
つなぎを入れない十割蕎麦を打つ。
粉に水を入れて混ぜ合わせる水回し。
生地の感触を覚えるように、指先を意識しながら手早く混ぜる。
粉に水が馴染むのには時間差があるので、一度に水を入れ過ぎないように注意が必要だ。
最後は一滴二滴の世界。
加減が難しい。
延しの工程にうつる。
父がやると、まるで麺棒と手が一体化しているかのように、スルスルと滑らかな動きを見せる。
四角がちゃんときれいに出て美しい。
当たり前といえば当たり前なのだけど、この時点で薄く延ばせていないといくら細く切ったところで麺は細くはならない。
最後に切り。
まず、蕎麦切り包丁が重い。
手に余る大きさ。
切っていると、指や手首が痛くなってくる。
余分なところに力が入っているようだ。
駒板を包丁で動かす分量が一定にならず、等間隔に切るのは想像以上に難しい。
トントンカラリ、トンカラリ。
鶴の恩返しに出てくる機織り機の音。
確かこんな音だった気がする。
上手な人が蕎麦を切ると、とても規則正しい音がする。
父が切るときもそう。
開店準備をしながら、何ともなしに父が蕎麦を切る音に耳を傾けていると、心地いいだけではなく段々眠たくなってくる。
いかんいかん。
自分が切った蕎麦は案の定、細すぎたり太すぎたり、幅が全部バラバラだった。
早速湯掻いて食べてみる。
良い粉を使っているおかげか、自分で打ったせいか、味はとても美味しかった。
懲りずにまたやってみようと思う。





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最終更新日  2021.09.02 21:02:13
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