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発達障害者である専門職のブログ

2015.05.08
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カテゴリ:人間関係

私が発達障害の可能性を示唆されたのは、実に19年前に遡ります。当時は発達障害の診断基準も十分ではなく、その様なものがあると言われ始めた頃でした。可能性を示したのは内科医である父でした。


それから、診断を受けるまでに18年を要しました


診断を受けることには非常に勇気が要りました。発達障害のひとつに自閉症スペクトラムという診断名がありますが、スペクトラムとは「虹」の様な「連続体」を意味します。


「虹」のように濃淡や色彩があり、健常部分と障害部分が交じり合っているということです。

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ある時にはまったく健常に見える、特定の人や環境のもとではうまくやれることもある、しかし、人事異動や環境の変化でまったく力が発揮できないこともある。


評価を受けて異動した先で無能扱いをされてしまう、「虹」の様なムラの中で私にとっての環境変化はロシアンルーレットの様なものでした。


私は職場において、深く信頼関係を結べた相手には絶大な支持を受けました。また、私生活を犠牲にして膨大な時間をかけて、緻密に仕上げた事務局業務では評価を得ていました。


しかし、自分では防ぎきれないミスや、うまくコミュニケーションの取れない相手からの酷評、時折襲いくる視線恐怖、吃音などが出るたびに落ち込みました。


だましだまし生きながらも「発達障害の足音」が聞こえることが恐怖でした。


まったく健常に思える日もあるのに、これから日常に苦悩を感じさせない晴れやかな日もあるのに、それは長く続かないのです。


どうしようもないことなのか?どうやったらこれから生きていけるのか?自分を受け入れてくれる場所はあるのか?


といった、暗澹たる思いを打ち明けられずに、公の場では自分を偽り続けていました。


社会で生きることは嘘をつき続けることでした。自分の本音を言えば浮いてしまう、愚純なふりをして、会社の方針、組織の方針を生き甲斐の様に語り、本当の自分の夢や願望を忘れていました。


その様な人間に魅力がある訳がなく、仕事をしている時は交流範囲が恐ろしく狭くなっていました。


その為、仕事上のわずか数人の評価が自分自身の評価を規定し、その数人に受け入れられないだけで、自分が無価値な人間だと思わされていました。そして仕事をやめて、その数人の繋がりも無くなりました。


自分を規定していた物から解き放たれて、家族の繋がり、娘との時間を通じて、たくさん自分を見つめなおす時間を持ちました。自分の性質を正直に受入れ、たくさんの本を読み、情報を収集して、発達障害について真剣に考える中で、次々と新しい交流がうまれる様になりました


仕事の人間関係の中では、閉ざし、偽っていた過去、周囲の顔色を伺い本音を言わず、当たり障りのない答えを探すつきあいではなく、「いびつで不具合の多い人生」をありのままに語れることで、本当の繋がりを持てる様になりました。


また、ブログを見て、同じように苦しんでいたこと打ち明けてくれる人も何人か表れ、旧交を温めることも出来ました。


自分で気づけなかった私の価値を教えてくれる人、失っていた自己肯定感を回復してくれる人、同じ悩みを共感しあえる人、自分を頼りにしてくれる人、そして同じ夢を見れる人などが次々と現れて、これからの人生に希望を与えてくれる様になりました。


診断を受けることだけが正解ではないと思いますが、わたしにとって発達障害の診断は、難解な自分の性格の説明書を得ることでした。


受け入れるのに非常に多くの時間を要しましたが、おかげで発達障害の可能性がありながら診断前の境界線上に悩み、周囲に打ち明けられない苦しみを抱えた、多くの発達障害者の心境を痛感しました。


この経験を自分の人生の糧に武器にして、いまだに苦しむ多くの発達障害者の生きやすい社会をつくる事業をこれからの人生の目標にしたと思います。


世の中には診断を受けておらず普通に生活をされている発達障害の方はたくさんおられます。苦手なことがありながらも、カモフラージュし、カバーしながら生きていければ診断などはいらないのです。


しかし、自分の生きている社会、つまり家庭や、学校や職場でどうしようもない不都合が生じた時には、診断を受けないといけないときがあります。


そして一番不都合が生じ易いのが仕事です。


正確には、今の日本の労働環境です。


リストラや非正規雇用化が進み、残された常勤職員には非常なマルチタスクが求められ、苦手分野をカバーし合えない労働形態の中で発達障害者は不適合を起こすと思います。


発達障害者雇用の枠組みから、日本の労働環境に一石を投じることもこれからの事業の目的にしたいと考えています。


具体的には、まだあたためておきますが、かなりいい線までいってます。あと2つのスキルを持った人材の登場にかかっています。


天意があれば出会えるでしょう、なければ他の道を考えます。


これから私の人生の目標に向けて、仲間を集めていきたいと思います。

 



2016年9月以後の動きは、ワードプレスサイトに移転してお送りします。
新サイト「Professional independence with  neurodiversity value」
(発達障害者である専門職のインディペンデンス)は以下のバナーからどうぞ






Last updated  2016.09.17 14:12:00
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