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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2008年12月07日
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テーマ:足下を掘れ(72)
カテゴリ:サッカーの話
鹿島アントラーズが優勝した。

サッカーのJリーグの話だ。

優勝したから言うわけではないが、僕はアントラーズのファンだ。

サッカー用語ではサポーターという。

でも、スタジアムへ行って、観戦したことはない。

テレビで応援しているだけ。

ゆえにチケットやグッズを購入して、アントラーズの経営に貢献しているわけではないので、サポーターといっていいかどうか、申し訳ない気がする。

もともとサッカーが好きだったわけではない。

むしろ、嫌いだった。

中学の頃、「赤き血のイレブン」という梶原一騎原作のマンガがあった。

サッカーをやっていた連中は、その影響が大きかった。

そして、どちらかというと、不良の集まりでもあった。

僕は、いじめられっこだったので、不良グループは“敵”であり、サッカーも遠ざけるべきものだった。

サッカー自体も、あの頃は面白いものではなかった。

オフサイドのルールがあったかどうか覚えてないが、敵が攻めれきたら、守りはすぐにコート外へけり出すのが使命だった。

僕はいつも、はじっこで守る係りだったので。

へただから守りに回され、へただから敵に抜かれて得点される。

前線にいる番長グループから罵倒され、あとでプロレスワザの洗礼を受ける。

面白いはずがない。

以来サッカーには忌まわしい思い出しかなく、距離を置くものとなった。

それから20数年後、仕事で鹿島市に行くことになった。

建築の仕事に移ったばかりのころ。

確か図書館か何かの新築工事だったと思う。

後によく通うことになる鹿島市に、その時初めて行った。

すごい田舎だった。

何もない平地を、一本道が続いているという感じだった。

そして、その平地のところどころに、看板が立っていた。

はっきり覚えているわけではないが、サッカーチームを誘致しよう、という内容だったと思う。

あれは何なのかと同僚に聞いたところ、日本にプロサッカーリーグを作る動きがあり、鹿島市も参加を申し出ているのだという。

ありえない。

そもそも人が住んでいないではないか。

確かにサッカー場はいくらでも創れるだろうが…。

プロサッカーリーグが日本で採算ベースに乗るのかがそもそも疑問でもあった。

たまたま同僚が少し情報を持っていたことから、プロサッカーリーグについて興味を抱くようになった。

サッカーに対してではなく、プロリーグを作ろうというプロジェクトに対して。

いろいろ判って来ると、川渕三郎という人物が浮かび上がり、その人の理念と言うものを知ることになる。

僕の頭では、プロ野球リーグのサッカー版という風にしか思っていなかったのだが、どうもそうではないらしい。

野球で言えば、企業が宣伝のためや、電鉄なら乗降客確保のためにチームを持つ。

ところがこちらは地域がチームを持つのだという。

サッカーチームが地域の発展につながり、誇りになる。

理念としては斬新で、成功すれば素晴らしいことだ。

このプロジェクトに賛同して、推進する人たちの理想に感動してしまった。

つまり、この田舎町の鹿島に生まれたサッカーチームが成功することが、このプロジェクトの成功を意味する。

僕はこの時から、鹿島に生まれるチームを応援しようと思った。

情報をもたらしてくれた同僚は読売のファンで、カズやラモスの名前も彼から教わった。

鹿島に関しては、リーグに参加するのは無理じゃないかという話もしていた。

でも、なんとか最後の1チームに滑り込みで認められ、僕の楽しみは広がった。

16年前の、あの驚きは忘れない。

日本に誕生したプロサッカーリーグ・Jリーグの鹿島アントラーズの第一戦。

久々にテレビで見たサッカーの試合は、僕の知っていたかったるいサッカーとは全然違うものだった。

スピード・パワー・テクニック全てが予想をはるかに超えているものだった。

ジーコという世界のスーパースターが放ったジャンピングヒールキックに仰天した。

あの日から、僕はJリーグに夢中。

アントラーズは強豪チームとして、初年より君臨し、今年も優勝。

あの、田舎のチームが…。

企業色がぬぐいきれない元読売のヴェルディは、J2に降格。

16年間色々ありました。

僕の仕事も変わり、心の持ちようも変わった。

建築の仕事は、都心も地方もあちこち行かせてもらい、ずいぶん視野を広げさせてもらった。

新たな技術も身につけ、自分の可能性に目覚めさせてくれた。

しかし一方、様々なストレスが心身を痛めつけた。

その経験で、さらに心の勉強ができたということもあり、辛かったけどありがたい経験だったのも確か。

アントラーズも浮き沈みがあったし、僕も浮揚感と脱落感の交差する期間でもあった。

これからもそうだろう。

人生はそういうものだ。

新しい扉の向こうには、新しい楽しみが待っている。

君もがんばれ、僕もがんばる。

そういえば、今年最後まで優勝を争ってのは、あの緒戦でアントラーズにぼこぼこにやっつけられた名古屋グランパスだった。

月日は巡る、敵も味方も。





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最終更新日  2017年09月05日 08時14分32秒
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