テーマ:足下を掘れ(72)
カテゴリ:心の歌
海上自衛隊音楽隊の演奏です。 『祈り』は東日本大震災で家族を喪った子供や、被災者の方々への応援歌として、2等海佐・河邊一彦さん 作詞・作曲で誕生しました(指揮も)。 そしてボーカルを担当しているのが3等海曹・三宅由佳莉さん、23万人の自衛官唯一のソプラノ歌手です。 あまりの美しい声が話題となり、8月に『祈り~未来への歌声』でCDデビューし、クラシック部門オリコン1位を3週連続獲得しました。 三宅さんは「音楽枠」で入隊したのですが、自衛隊員としての厳しい訓練もこなしています。 執銃教練(小銃を担いでの基本教練)、カッター撓艘(ボートによる訓練)、水泳、匍匐訓練など、5ヶ月間外界と遮断された監禁状態で行います。 厳しい訓練を経て、いまや腹筋1000回をこなす体力を有しております。
僕がこの曲を聴いたのは例によってラジオで、「福井謙二・グッモニ」という番組でした。 ご本人がゲストとして登場したのですが、この時福井謙二アナ(フジテレビの福井さんです)が異常な緊張をしてめろめろになっていたのが印象的でした。 それで「グッモニ」のホームページを見ると、確かに動揺するほどの凛とした清楚な美人でした。 冒頭の画像はオーケストラをバックのコンサートで、明らかに緊張していて、声も張り詰めていますが、この時聴いたのはCD版で、優しく話しかけるような歌声だったので、益々心に染みました。 初めて聴いた曲で感動したのは『トイレの神様』以来かなあ。 http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201005040000/
6月に復興庁の課長が「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられ」とツイッターに書き込み、停職30日の処分を受けましたが、今度は経産省官僚がブログで暴言を繰り返していました。 知らなかった人のために一部採録しますと・・・
「そもそも 復興費用11億円って誰がどうやってきめたのさ? もともと 滅んでいた東北のリアス式の過疎地で 定年どころか、年金支給年齢をとっくに超えたじじいとばばあが、 既得権益の漁業権をむさぼるために そいつらの港や堤防を作るために そいつらが移住をごめるためにかかる費用を 未来のこどもたちを抱えた日本中の人々からふんだくり、 綺麗ごとをいうせいじ。 増税の是非でなく ババは 復興は不要だ と正論を言わない政治家は死ねばいいのに と思う」
人は心の中だけなら何を考え何を思おうと勝手です。 それを相手や誰かに伝えるから問題なのです。 ましてやソーシャルメディアを使って不特定多数に公表するのは、あまりにも不用意で不遜です。 この人は普段はマイホームパパで、近所でも職場でも普通に評価されている人だそうです。 経産省キャリア官僚のこの人は、「2015年ミラノ国際博覧会」の日本政府代表を務めていたのですが、ブログ炎上が元で解任、停職二ヵ月となりました。 人の心には誰にも"悪魔"が住んでいて、不満や疲労や被害者意識から、つい誘惑に負けて道を外すこともあります。 ブログは匿名にしていたようで、それを隠れ蓑に悪口を書いて鬱憤を晴らしているうち、自分の立場を忘れてしまったか、あるいはスリルを楽しむようになったのかもしれません。
一部の変な考え方の人ですが、それが国民のための仕事をする官僚だったというのが問題でした。 突然こうむった災厄に耐え、勇気を持って復興へ向け立ち上がる努力をしている人たちに、あまりに残酷な発言です。 この人はNHK朝の連続小説『あまちゃん』を見ていなかったのでしょう。 じじいやばばあでも、みんな懸命に生きているんですよ。 日本人だったら、被災地のことを片時も忘れてはいけません。
そのためにも、この歌詞に触れて、誰が、誰に祈っているのか、それはどんな祈りなのかを、心に尋ねてみましょう。
《 祈り~a prayer 》
小さな光たどり 暗い闇を歩く 人はみな旅人 荒野のさすらい人 一筋の光が君の前を照らす 心にはともし火 いつも灯しながら
それは希望 夢 未来 祈ってる
悲しい出来事や 迷い悩んだこと やがて満たされるよ きっと信じている 君の姿見えず 声も聞けないけど いつも感じている 君と共にいると
きみは希望 夢 未来 祈ってる
青い空に浮かぶ 白い雲のように 自由な風に乗って 強く生きて行こう つまづきやためらい 心痛い時は いつもここにいるよ 君と共にいるよ
いつも希望 夢 未来 祈ってる 君は希望 夢 未来 祈ってる
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最終更新日
2015年03月10日 19時45分31秒
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