稽古場日誌(イトウ)
今年も残すところ、あと僅か。いかがお過ごしですか?遅くなりましたが、22日(金)は2場の自主稽古日でした。いつものように、四隅に椅子を置き、少し距離を取って、読み合わせ。顔合わせ以降、台詞の修正がいくらか入っていたので、(京子さんの役は、名前がいつの間にか変わっていたり)まっさらな、読みやすい台本となりました。台詞覚えを兼ねた、掛け合いのやり取り、言葉の立ち上がりを探ったり、感触のインプット、という感じ。関西人たちによる、関西弁の指導タイムもありました。***ケンシさんが以前から言っていたのは、アジール、という言葉。聖域、避難所という意味だそうです。簡単に言うと、息のしやすい場所という感じでしょうか。「ただ夜〜」での空き地であったり、「どこかの通りを突っ走って」での海の見える場所だったり。まだ戯曲が完成していないのでどう転がっていくのかは分かりませんが、登場人物たちがその場所をどう捉えるのか、何を選んでいくのかを見られることが、ちょっとした灯し火のようなものようになるのかなと思っています。今年もありがとうございました。新しい年を、あたたかく迎えられますように。