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カテゴリ:日々の仕事雑感
昨日のお昼は同僚の差し入れで、皆でランチタイム。ご自宅にあった食材で、とり煮込みご飯、白菜のおつけもに、ウィンナとソラマメの炒め物、卵焼き、鯵のタタキ、お味噌汁を作ってもってきてくださった。 炊飯器を自転車の荷台に乗せ、副食類は40Lのザックに入れて背負ってきたという。その上水を使うと節電にならないと使い捨て紙容器も用意。 お昼過ぎるとコンビニでもお弁当もおにぎりもパンもなくなっちゃうので、臨時の炊き出しをしてもらったみたい。宮城出身の同僚も、泊まり込みの茨城の同僚もホッカホカ。久しぶりにみんなでおしゃべりを楽しみ、笑いあった。 職場に泊りこんで仕事をしている同僚も茨城に戻るというので、午後の1件の訪問を私が頂いて、15時過ぎには帰宅の途についた。ガソリン不足でご主人の車も動かないので、自宅近くのバス停まで筑波からバスを乗り継いで帰るそう。近くのバス停と言っても徒歩20分。それにしても凄い根性。この同僚にガッツちゃんというニックネームがついた。 私は昨日から携帯当番。 昨夜21時過ぎに携帯電話が鳴った。朝から尿の出具合が少ないという。膀胱留置カテーテルを入れている方のご家族から。尿閉が原因で留置しているわけではないので、ご家族に説明してカテーテルを抜いていただいた。介護されている方がまだ30代の息子さんなので、電話での説明で対処可能であった。 そんなこともあり、今日の訪問は午前中に5件。とってもまわりきれそうもないので朝7時過ぎに出勤。電話連絡をすませて、8時前から訪問。2件目に昨夜の患者さん宅へ。カテーテルを抜いても尿は出ていたそうで一安心。 3件目はKさん。皮下注射も入らなくなってもれてしまい、昨日は150mlほどしか入っていないそう。口腔ケアや体位交換をしたり、床ずれができていないかの観察。一連のケアが終わったところで、娘さんがハーブティーを入れてくださった。 お茶を飲みながら、娘さんが「私がお母さんに生きていてほしいと思うだけで、いろいろな医療処置をやっていたでき、返ってお母さんを苦しめているのでしょうか」と涙ぐむ。 「私がお母さんを苦しめているんでしょうか。できるだけ苦痛を少なくしてあげたいのに」とも。 「苦しい、苦しい」「ゆっくり寝かせて」と言い続けるお母さんの様子を見て辛くなると。 娘さんはとっても丁寧に介護されておられ、体位交換もポジショニングも適切。Kさんは時折とっても明晰になり、娘さんを心配されるお話をされるという。 「母との最後の濃密な時間を持てて良かったと思う」とおっしゃる。 退院してもう2週間以上たった。娘さんはとっても頑張っておられる。そして少しずつお母さまとの時間が少なくなっていることを実感されておられるようだ。 今日は持続皮下注の針を差し替えて輸液を再開。 今日の血圧も呼吸も脈拍も安定していることを伝え、数日単位の予後が来たときの状態を簡単に説明する。 説明するほうも聞くほうも辛く切ない話だが・・・・・。 明日も訪問することを約束して、また自転車を走らせて次の訪問先に向かった。
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