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カテゴリ:メンタルクリニックの定期診察
ここ数カ月は、内科もメンタルクリニックも受診日を忘れてしまうことが続いている。
昨日も、夜間外来を予約していて朝には覚えていたのに、急に入院する患者さんがいらして入院先にこれまでの病歴や医療処置の手順書などを準備していたら、仕上がったときにはもう診察を受けることなど忘れて急いで帰宅。 簡単に夕食を済ませていざ薬を飲もうと薬パッグを出してみたら、甲状腺機能低下症の薬が切れていた。そうだ、内科の診察日だ。今朝出勤したときには「お薬をもらわなくっちゃ!」って、急いで外来の受付で「診察日を忘れていてお薬が切れるので、主治医でなくてもお薬を出してほしい」とメモして渡すと、薬だけなら2週間分しか処方箋を出せないと言われて商戦をお願いしていたのに、午前の訪問看護で同行訪問の予定の他の訪問看護ステーションの方が大幅に遅れて、なんとなくせわしく午前を過ごしていたら、すっかり忘れてしまっていた。 夕方事務所に戻ると、「5時半までに来たら処方箋をお渡しできる」という連絡があったという。 「そうだ、お薬だ」ってあわてて外来へ。 そして「そうだ、そうだ。急きょ入院が決まったあの人が、今日の午前に入院したんだ」って思いだして病棟へ。 自宅では、もう明日にもお迎えが着そうって考えているってわかるほど落ち込んでいた方が、ニコニコして穏やかな表情でいらした。 「病院はいいわね、お家にいるときのあれやこれやのわずらわしいことが何もなくって。腕を動かすにはどうしたらよいかとか、お薬をどう飲めば楽に飲めるかとか、自分のことに集中できるのよ」って。 戸建て住宅は、「玄関の開け閉めでちょっとした隙間風が入ってきたり、エアコンがあっても暑くなったり寒くなったり。病院はそういうことがないのよ。毛布一枚で寒くもないし、暑くもないの。お家はダメねぇ、病院みたいに空気が整っていないのよ。始終エアコンを調整もしなくってよいの」って。 最近は、自宅療養が素晴らしいという風潮があって、入院よりも自宅療養の方が素晴らしいって私たち看護職も思いがちだけれども、患者さんの事情によっては一時入院して生活環境を整えてからまた自宅療養に戻るのも必要なんだなぁって考えさせてくれた。 またまた話し込んでしまいそうになったので、「また来ますね」ってご挨拶をして事務所に戻り、今日中にメンタルクリニックを受診しないと年内は診察日がもうないので、こちらもお薬がなくなってしまうので自転車で GO! ちょうど夕方の診察の最後が私で受付後にすぐ呼ばれた。 「お薬は足りていたの?」って先生。 「まぁ、何とか」と私はモゴモゴ。 「アッ、ちゃんと真面目に薬を飲んでいないな?!」って笑いながら先生。 「携帯当番があったりすると眠剤は飲めないので、そこそこ飲んでいましたよ」って応えると、「そう?」って先生。 数年前までは、2週間ごとにきっちり受診して、頭が痛いだの、肩がこるとこか、集中力がないとかという自分の体調の不全感を訴えていたばかりの私だったので、先生も「真面目に薬を飲め」などということは一度もなかった。 4週間に一回の受診になって、眠剤さえあればなんとかなるという過信があって、受診間隔が6週間から8週間に一回程度になってしまっていた診察券に予約月が隔月になったり3カ月に一回になっていたり、滅茶苦茶。 低量でも抗うつ剤を飲んでいたほうが再発を防げるし高齢になってからの脳機能の低下を防げるって、あれほど言われて自分もそれを信じて通い続けていたのに、そういうことも気にならなくなっていた。やっぱ、私は元気になってきたんだってつくづく思う。 「不眠症の人に携帯電話は酷だね、無くなってほしいね」って先生。 「本当ですね、自分も携帯当番がとても重荷ですけど、今みたいに在宅、在宅って言われているとどこかの誰かが24時間の対応をしなければならないんですものね。覚悟をしているんですけど、やっぱり負担です、先生」って応えると「確かにそうだね、あれ、この前話した起きた時にお布団をきれいにたたむことはしてる?」って先生。 「していますよ、目が覚めてお布団をきれいにたたむだけで、なんとなく頭がすっきりして目も覚めてくるんですね。お休みのにも布団をたたむと、一日中お布団の中でだらだら眠らなくっても済んでいますよ。美術館にも行けてますし」って応えると、 「美術館はすごいね、集中力がないと絵は見れないからね。先生も毎朝布団をたたんでいるんだよ、お布団がきれいになっていると夜も気持ちよく眠れるし、少しづつだらしなく過ごすことが嫌になってくるよ」って先生。 世間話をするような感じで今年のメンタルクリニックの受診も終了。ドタキャンばかり続いた一年について受付の方に謝罪すると、なんとニコニコして「次の受診はどうされますか」って。この受付の方は厳しいので、予約をキャンセルするとなんだかばつが悪くって落ち着かないのだけれども、この笑顔で気持ちが楽になった。 あぁ、来年も元気に過ごせそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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