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2017年04月19日
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 2025年問題をご存知の方は多いだろう。団塊の世代が後期高齢者になる年で厚労省だけでなく経済産業省や財務省、経済団体もはじめもちろん医療介護職のものもこの年までにどのように対応できるようになっておくか喫緊の課題としてあらゆる分野で取り組んでいる。

 1980年代から医療費抑制策がどんどん進んで、医療保険制度が改悪されたらそれを根拠に福祉制度も改悪されるだろうと危険視されていた。介護保険制度が利用料金が一割負担で開始されると障害者や難病の制度も徐々に応益負担が当然とされて、健康保険の本人の1割負担が始まってから今は保険本人は2割負担だし、高齢者であっても所得があれば3割負担という介護保険の改悪が野党のルールを無視した質問を契機に委員会採決が強行されてしまった。


 当事者でなければ、一割負担が2割負担になることについて「お金があるのだから支払えばいい」くらいに受け流しているのだろう。

 ある知人は、要介護5の父親と同居して在宅の保健福祉の制度を利用しておうちでお世話をしている。ご本人は悪性疾患の末期が近づいているのだが、体調が体調だけに内科、歯科、外科の3科の訪問診察を受けている。状態が不安定なのでご家族が不在なときには一日数回訪問看護が入り、訪問介護、訪問入浴と要介護5の限度額いっぱいに介護保険のサービスを受けている。そのうえ、高所得者なので区のおむつ支給のサービスは受けられない。

 介護保険のサービスを使うだけで、2割負担のこともあり月に8万円ほど。限度額を超えてしまうと、その分は10割負担なので、月10万円以上持ち出しになったこともあったという。電動ベッド、褥瘡予防のエアマット、吸引機、加湿器、エアコンなどの電気代。汗かきさんなので褥瘡予防のために毎朝清拭をして着替える。シーツも週に2回は交換。更に失禁などをすればパジャマ、シーツ、横シーツと交換にも時間と労力がかかるが、洗濯の機会が増えるので水道代も追加される。

 介護や医療の専門職は、感染予防のために1処置1手洗いを在宅療養でも徹底しているので、専門職が入るだけそのための水道代も増えていく。

 医療機関や薬局、介護事業所に支払う額にプラスして暮らしを続けるための日常の消耗品、電気水道代、ガス代、加湿器や空気清浄器などの電気製品。

 そんな細かいことをいちいちって思われる方もいらっしゃるだろうが、お野菜を少しでも安く買おうとして隣の町まで自転車で買い物に行ったとしても、そんな努力は圧倒間もなく吹き飛んでしまうほど、一家の中でお世話をする人がいればそのための支出も増えていく。

 そういう家計事情と家族の負担を思うだけで、お世話を受けている人は「自分は生きていても仕方がない」と思い込んでしまう。

 厚生年金の平均受給額は10万円という。東京23区の一人暮らし家庭は、家賃込で12万円くらい。医療費や介護保険の費用はなく非課税になるので、住まいの確保がされていれば住んで食べていくことは何とかはできる。年金10万円の場合は、夫婦二人であれば20万円なので家賃や水光熱費は折半になるだろうが、配偶者がなくなったとしたら10万円では暮らせない。夫婦二人のひと月の平均支出は22万円くらいというから、貯金を崩しながらの生活。

 がんの末期で自宅でケアができる自信がなくって緩和ケア病棟に入院したとしたら、都内の公的な施設で一日の室料差額は安くて16000円。しかも、病床数は少ないので、緩和ケア病棟の入所数の平均は21日前後とか。食費も医療保険から外されているので、施設によるだろうが一日1000円くらい。そしてもちろんおむつ代。自前の寝衣でなければその費用も。家族が下着などの洗濯物ができなければ洗濯代が。医療費は高額医療制度を使えば現金払いはしなくても済むことができるけど、20日間入院すればざっと30万円以上は現金が必要になってしまう。

 年金だけが現金収入の世帯は貯金を崩していくしかない。


 別の方は、68歳で仕事中に心筋梗塞で急死された。自営業を頑張って続けていたのだが、景気の波があったりして生命保険はやむを得ず解約してしまったので、自営業の核になる人はなくなった其の方であったのでもう永長存続はできなくなり、自宅兼事務所の電気量契約も自営のための機械などのために事業所契約だったので、契約変更もなかなか難しいなどなど。大黒柱を失ったばかりに、とりあえず数年は貯蓄を崩していき、もう貯蓄がなくなったら生活保護を受けるしかないと腹をくくったという。

 働いていれば職場に行くだけでいろいろの人と話をすることもできるが、もし仕事をしなくなり体具合が悪く外に出ることもできないとしたら。

 私は40年近く働いてきたが、20代前半から夜勤のない職場に配置されたこともあって(看護師は夜勤をしなければ低賃金です)、満65歳で受け取れる年金は16万弱。これから税金、国保税、介護保険料を引かれて、医療費は2割負担だとしたらもうこれでアウト。

 一日一日現実味が帯びてくる私の老後。降圧剤のほか数種類の薬を飲んでいるが、脳梗塞やがんが分かったとき何処まで治療を希望するか、今から考えておこうと思う。葬式はなし、無縁仏をまつってくれるお寺さんを探すか、共同墓地か。戒名はつけない。入院するのは多床室でも構わない。痛みだけは何とかしてもらえるように頼んで、水が飲めなくなったらそれ以上の点滴などはしないでそっと見守るだけの医療をしてほしい。床ずれにはなってしまうだろうからスキンケアだけは何とか頑張していただこう。積極的な治療をしないで、スキンケアだけ頑張ってくれる施設があるのかは期待できないかも。今だって自由に入浴やシャワーができる施設は少ないわけだから。
 





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最終更新日  2017年04月19日 22時51分26秒
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