Juke Box Music
ボックスセットは好きだ。 一番好きなのは、拡大版ベストアルバムとしての体裁を整えながらもレアヴァージョンなどが適度にちりばめられていて(全体の3~4割ってのが丁度良い)、曲順が絶妙で、そして何より装丁が良いもの。 個人的な好みで言うとここに当てはまるのがT.Rexの20th Century Superstar、Status QuoのRocker's Rollin'、FacesのFive Guys Walk Into A Bar等が挙げられる。装丁としては箱入りよりディジブックの方が好きだ。 惜しいのはDeep PurpleのListen, Learn, Read Onで、ボリューム装丁共に最高だがレア曲の割合が多過ぎる。贅沢だが、ベスト盤としては聴けないタイプのボックスなんだよね。ヘンドリクスの箱もそうだな。これはこれで凄く楽しいんだけど。マニア向けだよね。あとは箱じゃなくてディジブックだったらWhoの30 Years of Maximum R&Bやビーチ・ボーイズのGood Vibration Boxも好きな方に入る。 悪くは無いんだけど少しがっかりなのが、基本全部入りなんだけど曲順考えずにリリース順に全部詰め込みましたタイプ(長い)。箱を買えばほぼ全ての曲が手に入るんだけど、アルバムの曲が変な切れ目でディスクをまたがっていたり、シングル曲だけ前にあったりという、少々デリカシーに欠ける内容。アーカイヴではあっても作品ではないな、と思ってしまう。 このタイプの代表格はJamとTSCの箱。ポリスとか、クリームもそうだ。その点バッファロー・スプリングフィールドは2枚のアルバムを最後のディスクに詰めたというのが比較的好感が持てる。 それなら、ってんで全アルバムを箱に詰めました。しかも紙ジャケ!とかいう企画が最近凄く多くて、この場合はレア音源とか全然無かったりするんだけど、あれだねぇ、コレクタブルで触手は動くけど高くて手が出ない、って傾向にあるよなぁ。ゴダイゴもまあ、まさにコレだけどね。このテのヤツはシングルボックスが楽しくていいよね。聴くのは極端に面倒臭いけどね。