カテゴリ:読んだり見たりする話
![]() 俺の英国かぶれの最初期のトラウマがおそらくピーターラビット。グッズでしか知らない人は是非絵本を読んで欲しい。ここに出てくる小動物達、決して単純に「可愛い」っていう連中じゃない。 シリーズの代表ピーターをはじめ、リスのナトキン、猫のトムなど、ここに出てくる連中の本質は要するに「手の付けられないガキ」である。5~6歳くらいの男子。あの辺の馬鹿、無茶、生意気などをイメージしてもらえばいい。こいつらはそういう行動しかとらない。たいていろくでもないコトをして、ろくでもない結果に陥って、お母さんにしかられて、しかし全然反省しない。もうホントにどうしようも無いガキ。すげえウザい。 クソガキばかりじゃない。面倒くさいおばさんも出てくるし、女の子だって別の方向に馬鹿だし、とにかくキャラ造形にリアリティがあり過ぎる!しかも結構嫌な方向に。 そしてソレを嬉々として描写するビアトリクス・ポターはどうしようもなく英国人だと思う。メインキャラクターのお父さんが人間にミートパイにされて食べられちゃってたり、ブラックな描写もさらりと出てくるし。 多分、幼少の頃コレに親しんでいたことが後にモンティ・パイソンやボンゾズに違和感無くハマる下地の一部になっていたんだと思う。絶対に地続きのセンスなんだよな。 それにしても英国人にとって「うさぎ」ってのはロクでもないものなのかね。パイソンに「殺人うさぎ」が出てくるけど、ピーターラビットシリーズにも「こわいわるいうさぎのおはなし」がある。うさぎに「こわいわるい」なんていう形容が出来るセンスって、絶対に日本人には無いと思うんだ。それともパイソンがポターの影響を受けてる?(有り得るな・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「これはとてもかたいとだなだ!と、モペット ちゃんはおもいました。」
子猫ちゃんが戸棚にあたまぶっつけてこの台詞。いま見ると「イギリスの良家の子女はこういうの読んで育つからあんなになっちゃうんじゃないか」と思う。 うさぎを犬猫と一緒に飼ってた人らに言わせると、「殺人ウサギ」は「あながち冗談ではない」そうですよ。 (2009.06.11 11:38:06)
こんなふうに育っちゃった英国の良家の子女が描いてんじゃないの。
(2009.06.12 07:17:05)
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