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どんだけ背中に自信があるんだ、とは思うが。
中学生の時に嫌いだったミュージシャン、ベスト3がスティング、プリンス、シャーデーだったと思う。今にして思えば「何故」だが、それは「辛気くさい」「気持ち悪い」「気取ってる」みたいな殆ど言いがかりとしか言いようがないもので、勿論今では(スティングのソロは聴かないが)みんな大好きだ。 シャーデーは「ポール・ウェラーってホントはこういう風になりたかったんじゃないかな」という感じもあって、どう考えてもTSCなんかより100倍お洒落だし、それに演奏だって比較にならないくらい上手い。シャーデー・アデューとディー・C・リーを比べるなんておこがましいなんて生易しい世界ではなくて、だがそれでも、その「至らない部分」を含めて、いや、その「至らない=ロックな」部分こそTSCの愛すべき部分だ、という話は、余談。 俺が最初に聴いたのはこのSweetest Taboo。多分Smooth Operatorよりメジャーだった気もするんだけど言い切る自信はない。何せ嫌いだったから。調べてみたら日本盤7インチはないみたいなので、もしかしたらそんなメジャーでもなかったのかな。 とにかく、上記の「TSCを上回っている長所」はロックでさえ初心者の中学生にはまだ早すぎた。明らかに、今聴いても思う「大人の音楽」。とりあえず全然ロックじゃないし、音楽的にも正直「整いすぎてるな」ってのは今でも思う。俺が求める音楽は基本的には、コレじゃない。 でも、今ではコレも違う意味で良いと思うようになったし、そうなってくるとこの心地よさってのは「繰り返し聴きたいもの」になってくるんだよね。 先述したような「TSCが目指したかったかも知れない方向性」と思って聴くと、ボサノヴァ系のリズムに、あまり黒っぽさのない英黒人(造語)女性ヴォーカル、という共通項がまず気になる。あと子供の頃は知らなかったけど、「シャーデー」ってのはバンドで、シャーデー・アデューというのがシンガーの彼女なんだよね。バンド信仰が強い(笑)俺はコレで結構ぐらっと来まして。それから好きになったって面もあるかな。 いやそれ以上に、やっぱり(日本では放送されなかった)ライヴ・エイドでのあの美しい背中、かな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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