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テーマ:ワイン大好き!(30337)
カテゴリ:建築・都市・建築家
昨日の建築学科の同窓会の暑気払いで、 某スーパーゼネコンで卒業以来ずっと 原子力発電所にかかわってきた一人の博士と会話した。 その結果わかったことは以下の様なことである。 すなわち、原子力はその発電の過程において CO2を発生しないので、 地球システムの「温室化」には寄与しない。 しかしながら、 太陽エネルギーのフローをそのまま 地球システムの時間の流れの中では瞬間に 等しい時間で人間の利用可能なエネルギーに変換する いわゆる自然エネルギーやバイオエネルギーとは異なる。 それが、 太陽エネルギーなどを 地球システムの時間としても長時間かけてストックした 化石燃料などの様に、 ストックを地球システムの時間では瞬間と言える 時間で燃焼していることについては、 原子力についても同じ事が言える。 なおかつ、原子力の方が化石燃料よりも 長時間かけて地球システムにストックされた もののようであった。 それでも、原子力はCO2をその発電の過程で 直接発生しないので、 地球システムの「温室化」そのものには かかわらないというのも事実であり、 地球システムが温室化していない状態では、 温暖化ガスであるCO2を直接発生する エネルギーシステムよりも 地球システムの「温暖化」には寄与しにくい エネルギーシステムであるといえる。 しかしながら、 核分裂による原子力発電は、人類が完全に処理することができない 放射性物質を発生し、放射性物質の隔離処理に 欠点があるため、一般にうけいれられにくい。 また、核融合の原子力発電所であっても、 テロの目標にされたり、 大規模の地震に直撃されたりされた場合の 安全性の保証にも難点がある。 従って、原子力エネルギーは 人類の過渡的なエネルギー資源としては 「温室化」と「温暖化」の違いを 理解した上では、 有力な存在かもしれないが、 恒久的なエネルギー資源としては 自然エネルギーやバイオエネルギーなどの 「温暖化」も「温室化」もしない技術の 革新的進歩をまたなければならない。 そういうわけによるのか、 卒業依頼ずっとか設計にかわってきても、 原子力発電所はできないというのが現実であるという。 いずれにせよ地球環境問題を考える時に、 「温暖化」と「温室化」 という2つのキーワードについて よく考えてみる必要があろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 8, 2007 12:02:06 AM
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