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空間・計画研究所/An Architect

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Mac Nakata@ いいこと書いてありますねぇ。 おっしゃる通りだと思います。
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空間・計画研究所@ Re:世界恐慌(10/03) Mac Nakataさん >日本は電気自動車や燃…
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Aug 18, 2007
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軽井沢と言えども、

木々の生えていない道路上とか、

大規模小売店鋪の駐車場等の周辺地区は、

灼熱のこの夏休みであった。



しかし、別荘の宅地開発が機械的に行われ、

庭園の木々が生えていない所では暑いのに、

自然の茂みが残っている中に別荘が建っている地区

の木陰は、涼しく、外で読書するのに丁度いいのである。



最近の日本の建築は、高気密高断熱にして

空調による冷暖房を常識としているが、

自然な空気の流入は夏期には望めず、

エネルギーのロスが大きい空調機を

設置しなければ、暑くて生活できないことになる。



昔、日本の住宅は、「夏を持って旨とし」と

鴨長明だったかによる「方丈の記」に記されているように、

低気密、低断熱で、風通しのいい家が

当たり前であった。

日本に建築学科が出来て以後の住宅は、

都市型住宅を前提としていたためか、

敷地面積に対して、建物の容積(容積率)が

多いこともあり、建物が高気密・高断熱の

冷暖房付きの方に進んできたようである。



しかし、軽井沢というところで、

夏に暑い所と涼しく心地良い所の違いを比べてみると、

涼しい所は、建築の高さより大きな木々に覆われており、

暑い所は、先に述べた駐車場や道路などや、

人工的な低木の庭園に囲まれた建物のところ

であることが体験できる。



すなわち、或程度大きな敷地(1000平米位)に

容積の小さい建築(100平米位)の容積率とすれば、

建築以外の部分は、10年もたてば、自然と木々で覆われ、

15年も立てば、建築よりも、木々の高さが高くなり、

屋根の上に、遮光ブラインドを置いた様に

木々の木陰ができて、建築に直接的に日射があたる

部分が少なくなるのである。



建築の中を出て、屋外に出ても、

建築より大きく成長した木立の木陰は、

椅子とテーブルを出して読書や食事をするのに

快適な屋外空間となるのである。



木陰が涼しいのには、訳があろう。

木陰を構成する樹木の葉っぱは、

太陽エネルギーを吸収して光合成が

しやすい様に、上下方向には隙間があっても、

水平方向には隙間無く自然と配置されている。

この水平方向に気流が流れ、

上下方向に遮光性のある天然の屋根が

地域の環境に大きな影響を与えているのである。



地球温暖化問題を解決するには、

大都市への一極集中による生活と業務を廃止し、

建物の容積率を下げて、建築よりも大きな木陰の中に

低気密、低断熱の建築を建てる様に、

国土構造、宅地配置を変えてゆく必要があるかもしれない。

IT技術やICT技術が進んだ今日であるならば、

そうした国土計画も考慮に値する可能性があるであろう。



冬の積雪対策については、未解決であるが、

夏の電力ピークによるエネルギー消費とCO2発生を

防ぐ為には、自然の中の建築を可能にすることが

必要である。高気密・高断熱の迷信から

早く脱却する必要があるかもしれないのである。



人々が、自然環境へと住まいや職場を移動するまでの

過渡的段階としては、都市の中の建築と言えども、

人工樹木(例えば金属製のルーバー屋根建築)

の様なもので、都市建築を覆い、

水平方向に風通しがよく、垂直方向に

遮光性がある覆いを考案する必要があるだろう。




最近では、行政が屋上緑化を推進しているが、

その実態は、植物を断熱材の代わりとして用いている

とも言える様なものであり、

その維持には、屋上や壁面の植物への、

膨大な水の供給システムの設置が必要であり、

エネルギー消費と、水の消費が必要になっているのである。

建物より大きな大地に根ざした樹木の場合には、

根から自然の給水をするので、

灼熱の夏に、水の供給不足で枯れてしまうことはないだろう。



このような、都市の過渡的構成をするにしても、

建物が、街路樹や公園の樹木より大きい場合には

効果が少ないことになろう。

すなわち、温暖化にこれからの時代の建築は、

樹木より低い低密度の建築とする必要がある

のではないだろうか。



道州制などを転機に、

樹木に覆われ、可能な限り樹木より低い建築で、

低密度の建築を配置するような国土構造

に変え、冷房設備の必要の無い環境を

目指さなければ成らないかもしれない。

温暖化が進むということは、

当面は、クールビズや薄着で済ませても、

今のままの建物の構造では、

やがて、どんどん空調設備の容量が

多くならざるを得ないことを示しており、

それにより、益々温暖化が進むという

悪循環に陥ることを考えなければならないだろう。












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Last updated  Aug 19, 2007 01:04:33 AM
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