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鹿野編集長のブログに、FOOT ROCKERZというプロジェクトがあって、盛り上がっているようなので、ぼくも便乗させていただきます。コメントに書き込もうと思ったんですが、長くなりそうなのでこちらで。
少しベタなんですが、Saint Etienneのデビューアルバム "Fox Base Alpha" の1曲目This is Radio Etienneなんてどうでしょう?ラジオのサッカー番組のジングルと実況をサンプリングしただけの42秒のイントロなんですが、まだTVのサッカー中継すらなくて、ラジオから流れてくる声だけの中継にイマジネーションを膨らませていた古き良き時代の「フットボールのある日常」を連想させてくれます。ジングルのfrance football! という女の子のアナウンスも、フランス語ならではの響きで、ぼくなんかの耳には条件反射的におしゃれに聞こえてしまうのでした。コンピレーションアルバムを作るんだったら、1曲目にイントロとして入れると良さそう。 ちなみに、御存じとは思いますが、Saint Ethienne(バンドの名前は英語読みでセイント・エティエンヌですが、フランス語だとサンテティエンヌ)は、フランス東部ローヌ=アルプ地方、リヨンの近くにある都市です。ここのサッカークラブはフランスでは古豪のひとつで、最近は1部と2部を行ったり来たりしていますが、60-70年代には何度もリーグ優勝して、フランス中にファンがいるという名門。緑色のユニフォームにちなんで「ヴェールVerts」という愛称で呼ばれており、ご近所のリヨンとの対戦は、PSG対マルセイユを凌ぐ、フランスで一番熱いダービーだといわれます。79年から82年までは、あの偉大なるミシェル・プラティニも在籍していました。 余談の余談ですが、80年代のユーヴェ黄金時代の立て役者だったそのプラティニは、実はおじいさんがミラノからちょっと西に行ったところにあるピエモンテ州ノヴァーラ県からの移民という、イタリア系フランス人です。同じピエモンテ州のトリノにあるユヴェントスに移籍したのも、彼の中では家族のオリジンに帰るという意味合いがあったという話。引退後は、フランス代表監督、フランス98実行委員長を経て、FIFAのブラッター会長の知恵袋というか相談役を務めていますが、すでに2007年に行われるUEFA会長選挙に立候補を表明済み。ビッグクラブの利害に偏った現在の欧州サッカーのシステムには批判的で、ビッグクラブ擁護派として立候補を表明しているベッケンバウアー(ドイツワールドカップの実行委員長)との選挙戦は、フットボールの世界の今後を方向づける上で、非常に重要な意味合いを持っていたりします。 サッカーと音楽というテーマは、考え出すとまだいくつかネタがあるんですが、この通り長くなってしまうので(まあ大体は余談なんですが)、これからちょくちょく小出しにしていこうかと思います。□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.11 08:56:03
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