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片野 道郎

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2006.03.30
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 今日は、以前からつきあいのあるお気に入りのワイナリーのご主人が、注文していたワインをどんと届けに来てくれました。これも極私的には春の風物詩といえるイベントのひとつだったりします。

 人口10万人弱の田舎町に暮らしていると、和食を作ろうったって、まともな食材なんて手に入りません。それよりも、安くて美味しい土地の食材を食べる方が、食生活はずっと豊かになります。というわけで、毎日イタリアの野菜や肉(この辺は内陸なので新鮮な魚がない)をイタリア式に調理して食べてるわけですが、そうなると、食事中に飲むのも当然ワイン、ということになります。

 イタリアは世界でも有数のワイン生産国で、全ての州にワインの産地があり、地酒があります。というか、イタリアワインの大部分は、地元に昔から植わっている土着のぶどう品種(地方によって全部違う)を使い、ぶどうが獲れたその場所で醸造・瓶詰めされた地酒です。ワインは、工業製品じゃなくて農産物ですからね。
 ぼくの住んでいるピエモンテ州は、バローロ、バルバレスコというイタリア屈指の銘酒で知られているわけですが、じゃあ毎日バローロやバルバレスコを飲んでいるのかといえば、もちろんそんなことはありません。いくら地元だって、ちゃんとした作り手のやつは1本30ユーロも40ユーロもします(今1ユーロは140円くらいです)。そして何より、ああいう、味も香りも複雑な高級ワインというのは、主張が強過ぎて毎日の食卓には向かない。なんつうか、自信満々におれがおれがとしゃしゃり出て来るから、食事の邪魔になるんですよね。うるさい。サンマの焼いたのに純米大吟醸を合わせるみたいなもん、と言ったらわかっていただけるでしょうか。高級ワインには高級ワインの出番がありますが、日々の食卓でシンプルに煮たり焼いたりした肉や野菜を食べるのには、シンプルに仕込んだ地酒が一番。

 ここピエモンテは、バルベーラ、ドルチェットといった、その手の気軽なワインも充実していて、地元の皆さんが飲んでいるのも、わが家で飲むのも、もっぱらそっちです。で、春先というのは、そういう気軽なワインが瓶詰めされる時期なんですね。
 ワインというのは何年も寝かせた方が美味しくなると思われがちですが、そうやって年月とともに熟成して行くのは、一部の高級ワインに限られています。日常消費用の地酒は3年も経つとピークを過ぎて味が衰えていく感じ。むしろ、秋の収穫・醸造から何ヶ月か熟成しただけで瓶詰めされた若いワインが、ちょっと粗っぽいけどフレッシュな果実味があって、けっこういけたりする。
 うちでは、普通毎日夕食の時に1本ずつ開ける/空けるので、まあ年間300本くらいは消費するわけですが、いちいちスーパーやエノテカ(酒屋)に買いに行くのは面倒なので、いつしか、ワイナリーから直接まとめ買いするようになりました。

scatole

 以前は、車を出してワイナリーまで出かけ、醸造所を見せてもらったり試飲したりして(これがまた楽しい)、帰りに何箱か買って帰っていたのですが、最近は残念なことにそういう暇もあんまりありません。そしたら、それまで何度か通っていたこのDestefanisというワイナリーのご主人が、ついででよければ届けるよ、と言ってくれて、それ以来お世話になっているというわけです。今回買ったのは、赤のドルチェット・ダルバとバルベーラ・ダルバ、白のシャルドネ、合わせて66本。夏まで持つかな。たぶん持たないな。□





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Last updated  2006.03.31 03:30:45



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