|
カテゴリ:カテゴリ未分類
いつものように新聞各紙に目を通していたら、ガゼッタ・デッロ・スポルトにこんな広告が。
ACミランが、ベルルスコーニ会長就任20周年を記念して出したもので、コピーは「スペクタクルサッカーのプレジデンテ(会長)」。下のサブコピーには、 「ミランとベルルスコーニ:成功に彩られた20年の歴史」 「シルヴィオ・ベルルスコーニが、野心的なプロジェクトを掲げ、全てのミランサポーターのハートに火をつけたのは1986年のことだった。そのプロジェクトはこの20年間に現実となった。ありがとうプレジデンテGrazie Presidente!」 ??とか書いてあります。 実は今イタリアは総選挙の真っ最中。ご存じの通りベルルスコーニはイタリアの首相を務めており、政権与党である中道右派のリーダーとして再選を目指しています。投票は来週の週末なんですが、ベルルスコーニの形勢は芳しくありません。 で、この広告。選挙期間中、マスコミに政党が広告を出すことは法律で禁じられているのですが、別にミランが自らのオーナーを賛える広告を出す分にはまったく問題はありません。でもね、イタリア語では、首相のことも会長のこともプレジデンテ(首相はPresidente del Consiglio=内閣の座長)と呼ぶんですよ。最後の「ありがとうプレジデンテ!」は、首相に言ってるんだか会長に言ってるんだか、わかったもんじゃありません。しかもベルルスコーニは、国務大臣は他の民間企業の役員を兼任できないという法律に基づいて、去年の2月にミランの会長職を退いているのでした。まったくよくやるよ、という感じです。 ちなみに、写真の一番左は、80年代末の黄金期(オランダトリオがいた時代)にミランを率いていた偉大なる監督アリーゴ・サッキ。その右隣がベルルスコーニです。当時のミランが、ヨーロッパの、いや世界のサッカー界に革命を起こすほどのインパクトを持っていたこと、そしてそれが、サッキをセリエBからミランの監督に大抜擢したベルルスコーニの手腕にも負っていたことは事実です。でも政治家としての手腕はろくなもんじゃありません。 ついでにもうひとつオマケ。こっちは、そのガゼッタ紙の土曜版についてくる付録の週刊誌SportWeekに出ていた記事です。 写真は、1972年1月、ピンク・フロイドの面々が作ったチームPink Floyd Football Club(PFFC)が、やはり当時イギリスで活動していたロックバンド、ファミリー(キング・クリムゾンやエイジアで有名なベーシスト、ジョン・ウェットンが在籍していたこともある)のチームと対戦した時のもの。後列左から2人目がロジャー・ウォータース、右から3人目がデイヴ・ギルモア(最近ソロアルバム出しましたね)、一番右がリック・ライトです。 写真の通り、ちゃんとチアリーダーまでいて、試合中には「We got the shit, we got the dope, but Family's team ain't got the hope」(これ日本語にすると全然雰囲気出ないのでやめときます)とか歌って応援してたそうです。こういうノリはいかにもUKっぽいですね。□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.07 20:46:08
|