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片野 道郎

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2006.04.10
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 今回もまた食い物話です。すいませんね。
 野菜や果物、そして魚に季節があるのは当然ですが、実は肉にも、ある決まった季節にしか食べられない「旬のもの」があります。そのひとつがこれ、春の味覚・乳呑み子羊。
 乳呑み子羊といえばフランス・ボルドー産が有名ですが、イタリアも牧羊は非常に盛んな国ですからね。フランス語ではアニョー・ド・レですが、イタリア語ではアニエッロ・ディ・ラッテと呼ばれます。これ、どっちも言ってることは同じで、訛りが違うってだけですね。

 羊は秋が繁殖期で、冬の間は妊娠期間で、春が来ると出産、というのが1年のサイクルなので、生まれたばかりでまだ母親の乳しか飲んでいない子羊を食べることができるのは、1年の間でも春先からの2、3ヶ月だけに限られます。
 これはあばらの部分の骨付き肉(いわゆるリブロース)なんですが、肉そのものは真ん中のほんの小さな一部分だけ。外側に出ている白っぽい尻尾みたいなところは、薄い脂肪の層がついた皮の部分です。でもこのくらい小さいとまだそこも十分に柔らかくて、しかも噛みしめると哺乳類の赤ちゃんに特有な乳の香りがするんです。これがたまんない。成長して草を食べ始めると、肉質も味も変わっちゃうので、すごく貴重なわけです。
 生後1ヶ月かそこらの、いたいけな小羊ちゃん(体長まだ50-60cm)を殺して食べてしまうわけですから、残酷といえば残酷なのですが、それをいちいち可哀想とか言っていたら、菜食主義者になる以外にありません。

 ぼくの住んでいる街には、肉屋とか八百屋とか、そういう食料品関係の店が軒を並べている通りがあって、下の生ハムの話で触れた豚肉専門店もそこにあるんですが(馬肉専門店、牛肉専門店と3軒並んでて、斜向かいには鳥肉専門店もあります)、ここんちにはこの季節になると毎週1回1頭分だけ、小さくて柔らかい極上の乳呑み子羊ちゃんが入ります。お値段はキロ28ユーロ(今のレートだと4000円弱)。2人分買うと大体500g弱になるので、決して安くはありませんが、それだけの価値は十分あります。写真が2人分(8ピース)なんですが、これで子羊ちゃんの半身の3分の2くらい。
 ごっつい肉切り包丁で、ばっつんばっつんと骨のところから切り分けてもらった肉(生だとこんな感じ↓)は、ちょっと強めに塩をしただけで、フライパンでじっくり焼いていただくのが一番です。ハーブやスパイスは邪魔になるからいらない。ソースなんてもっての外。乳の香りがする肉をじっくりと噛みしめるこの快楽。□

agnello_crudo





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Last updated  2006.04.10 10:23:47



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