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火曜日のミラン0-1バルセロナは、ハイテンション、ハイレベルの素晴らしい試合でした。もう少し派手な展開になればよかったんだけど、CL準決勝というシビアな舞台にそこまで求めるのはちょっと無理というものでしょう。
といいつつ、ここから試合とかゴール裏とかの話に行っちゃうのもまともすぎるので、それはパスして、たまには音楽絡みの話題でも。といっても、サッカーからまったく離れてしまったらぼくの守備範囲じゃなくなるので、サッカーつながりで。 ここに、スペインはマドリードのネオアコレーベル・シエスタSiestaが2004年に出した、その名もDERBYというタイトルのコンピレーションがあります。日本に一時帰国した時に、ディスクユニオンのバーゲンコーナーを漁ってたら、この豪華変則4つ折りジャケットを見つけて思わずジャケ買い。1600円くらいだったような気がします。 これ、タイトルとは裏腹に、別にサッカー絡みの曲なんて1曲も入ってなかったりするんですが、2枚組アルバムのつくりそのものが、サッカーというか、マドリードの2チーム(レアルとアトレティコ)が戦うダービーをなぞる仕様になってるところがミソ。レーベル創立11周年記念のコンピレーションなので、「11」つながりでサッカーに引っ張ってきたんでしょう。こういうつながりが自然に出てくるところに、フットボール民度の高さ(?)が感じられますね。ライナーにも、「世界は、サッカーと聞くとそれだけで顔をしかめたり嘲笑したりする人々と、サッカーを愛する世界市民と、その2つで成り立っている」みたいなことが書いてあったりするし。 豪華な変則4つ折りのケースはサッカーのピッチを模しており、2枚のCDもアトレティコ(赤白)とレアル(白)に分かれていて、トラック番号はそれぞれの背番号入りユニフォームだし、CDのレーベルにはカウンターからのゴールの流れが図で示されています(でもこれ選手の動きがでたらめ。何だよこのGK)。 ジャケットの中央にある窓には、11人のアーティスト(つかデザイナー)による11種類のデザインカード(モチーフはすべてサッカーにちなんだもの)が入れ替え式になっていて、気分に応じていろいろ取り換えて楽しめる仕組み。ちょっと昔のエルelレーベルっぽいノリのイラストもあります。 中に入っている曲は、このレーベルのキャラクターそのもの(コンピレーションなんだから当たり前か)、80年代のチェリーレッド/ブランコ・イ・ネグロとかエルとか、そういうネオアコ系レーベルの系譜につながる、というか、当時のテクスチャーをそのままなぞったような、シンプルで他愛ないポップスのオンパレードです。聞き流しているうちに昼寝Siestaしちゃうような感じなんですが、それはそれで心地よし。 とかいいつつ、今値段を調べようと思って ネオアコといえば、スターサッカー・レコメンド(?)のベル&セバスチャンも、ジャケットデザインはもろにエルのテイストですよね。そもそも、ぼくがこのグループを知ったのは、5,6年前、ボローニャで試合を観た帰りにのぞいたレコード屋、じゃねーやCDショップ(歳がバレるな)で見かけて、あまりのエルっぽさに懐かしさがこみ上げて思わずジャケ買いしたのがきっかけでした。中身もほぼ予想通り。こんなに流行ってるなんて最近まで知らなかった。 でも、音楽聞いてて、なんだよこれ昔のあれと一緒じゃん、とか言い出し始めたらもうオヤジだよな。□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.21 23:35:08
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