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片野 道郎

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2006.04.25
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 先週のサン・シーロからあっという間に1週間経って、もう明日はカンプ・ノウでの第2レグ。世界が息を飲んで注目する「欧州ナンバー1決定戦・第2章」です。
 第1レグが0-1ですから、有利なのは当然、ホームで戦うバルセロナ。こういうH&Aの戦いは、第2レグにアウェーゴールが絡んでくる場合が多いのですが、今回は実質関係なし。バルサは引き分け以上でOK、ミランは勝たないと90分でおしまい(0-1の場合のみ延長に入る)、というわかりやすい図式です。来シーズンからミランの胸スポンサーになる大手のネット・ブックメーカーbetandwinがつけたオッズは、バルサ1.8倍、ミラン3.4倍。まあいいところですね。
 
 試合前夜の状況を見ても、バルセロナに有利なファクターが多く目につきます。
 何といっても大きいのは、日曜日にセヴィージャで大雨が降って、リーガのセヴィージャ対バルサが流れてしまったこと。南スペインみたいに乾燥した地方で、試合直前になってピンポイントでバケツをひっくり返したような土砂降りが来て、おまけに雹まで降るなんて、神のご加護だとしか思えません。おかげでバルサは休養十分でこの第2レグに臨むことができます。
 フィジカルコンディションという観点から見ると、ミランの状況はあまりにも対照的です。土曜日のセリエAは、降格ゾーンに落ち込んで後がないメッシーナとの対戦でした。目が血走ったメッシーナの選手たちは、動くものはボールだろうが足だろうが見境なく蹴っ飛ばしたるわ、という勢いで、ミランの選手を削りまくり。
 結果、シェフチェンコはアキレス腱のあたりに裂傷を負い、カカは利き足である右膝の上を打撲して内出血、カフーも足首を削られて捻挫、アンブロジーニに至っては腓骨亀裂骨折と、散々な目に遭わされてしまいました。おまけに、この試合でネスタが内転筋に異常を訴えて途中交代し明日も出場が微妙、マルディーニは持病の膝の痛みが悪化してベンチ入りもできず、ガットゥーゾは風邪を引いて熱を出し咳をしている(シーズンもここまで来ると疲労が蓄積して抵抗力が弱くなっているので、ウイルスにも感染しやすくなる。ドーピングの関係で風邪薬は飲めない)という踏んだり蹴ったりの状況です。
 ただ、このレベルの試合になると、そういう要因は大量のアドレナリンの分泌によってほとんど関係なくなったりもするみたいなので、何とも言えません。
 
 あえてバルサに不利な要素を挙げるとすれば、経験不足というメンタルな側面でしょうか。若いチームであるバルサの中で、これだけ重要な一発勝負の試合を戦った経験があるのは、ポルト時代にCLで優勝しているデコと、ワールドカップで優勝しているロナウジーニョ、エジミウソンくらい。チームというひとつのユニットとしては、修羅場らしい修羅場はこの試合が初めてです。
 一方のミランは、2度のCL決勝を含め、ラ・コルーニャの虐殺(03-04シーズン)からアイントホーフェンからの生還(昨シーズン)まで、あらゆる修羅場を経験済み。心理的なファクターが大きく働くこの種の試合では、これは小さくないアドヴァンテージです。風邪による発熱で第1レグを棒に振ったフィリッポ・インザーギなどは、
「これまでヨーロッパ中のスタジアムで主役だったぼくだけど、まだカンプ・ノウではプレーしたことないんだよね。いやあ興奮するなあ。10万人の敵サポーターに囲まれてゴール決めたら失神しちゃうかも」
――などとナルシシズム全開状態で盛り上がっています。こういう奴はヤバいですよ。満員のスタジアムでピッチに立っただけでエンドルフィン出ますからね。
 
 順当に考えれば、3つの結果のうち2つ(勝ちと引き分け)で勝ち上がり、おまけにホームアドヴァンテージもあるバルサが75:25で有利、ということになるのでしょうが、まあこういう試合ではあらゆることが起こり得るもの。
 試合の鍵は、どっちが先に1点取るかでしょう。開始早々にインザーギがねじ込んで0-1になったりすると、そこからの80数分間が極限的にスリリングな戦いになって楽しいんですが。最終的にはどっちが勝ってもいいから、「欧州ナンバー1決定戦」にふさわしい、手に汗握り息を呑むような試合を見せてもらいたいものです。□





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Last updated  2006.04.26 03:39:51



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