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サッカーのシーズンが終わると、同じ頃にやって来るのが自転車ロードレースの季節。毎年5月第2週からの3週間は、イタリア一周ステージレース“ジーロ・ディタリア”が行われます。今年は5月6日に始まって28日まで、全21ステージ、延べ3500km以上の過酷なレースです。
日本ではあんまりポピュラーじゃない自転車ロードレースですが、ヨーロッパではサッカーやF1ほどではないにせよ、二輪GPあたりと肩を並べるメジャースポーツのひとつ。そしてこのジーロは、7月のツール・ド・フランス、9月のヴエルタ・ア・エスパーニャと合わせて欧州三大ステージレースと呼ばれる、伝統と格式を持ったビッグレースです。日本でも今年からはJスポーツで全ステージが生中継されているそうなので、視聴できる環境にある方はぜひ一度ご覧になってみてください。 ちなみに、日本では“ジロ・デ・イタリア”という表記が一般的ですが、この表記の通りに棒読みするとまったく感じが出ないので、ここはやっぱり「ジ~ロ・ディタ~リア」(太字のとこにアクセント)と、正しく発音していただきたいものです。 で、3週間の長丁場も2週目の週末を迎えて、そろそろ盛り上がり始める頃合い。ぼくは一時帰国してたおかげで、先週末、最初の山場(第8ステージ・マイエレッタ山)になったイヴァン・バッソとダミアーノ・クーネゴの山岳バトルを見逃してしまったんですが、そのかわり(?)、なんと明日(20日土曜日)の第13ステージは、ぼくが住んでいるここアレッサンドリアがスタート地点なんですね。 さっきちょっと偵察に行って見たら、普段はマーケットが開かれている大きな広場で、ぼちぼち設営の準備が始まっていました。明日はちゃんと野次馬をするつもりなので、またここで報告します。 肝心のレースは、昨年ジーロでもツールでも2位、ランス・アームストロングが引退した今、総合力では世界ナンバー1を争うオールラウンダーのイヴァン・バッソが、上りでもクロノ(タイムトライアル)でも強さを見せてトップを独走中。 でも明日は218kmの長丁場で、おまけにラスト17kmからの10.5kmが平均斜度10%の上り、そして最後の6.5kmが急な下りでそのままフィニッシュというハードなコース設定です。上りでは、総合順位で遅れ気味のダミアーノ・クーネゴ、ジボ・シモーニといったクライマー(山岳コースを得意とする軽量級)勢がアタックをかけるでしょうし、下りでは昨年の覇者パオロ・サヴォルデッリがクレイジーにかっ飛んでくれるはずです。 自転車ロードレースで一番興奮するのはやっぱり山岳バトル。登りのアタック合戦もいいけど、命を削るような下りのアタックはもっとどきどきします。今日も、2人で逃げを打っていたエマヌエレ・セッラとマヌエレ・モーリが、2回もガードレールに突っ込んでましたが、明日は総合優勝を狙う大物たちが最後の下りで競ることになるはず。特にサヴォルデッリの下りは本当にクレイジーです。時速100km近いスピードで平気でコーナー突っ込みますからね。自転車でですよ。今日の時点で、3'26''差の総合3位なので、明日はアタックかけて一気に差を詰めに来るに違いありません。乞うご期待。□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.20 02:42:12
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