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片野 道郎

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2006.05.21
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 というわけで、昨日土曜日のジーロ・ディタリアは、アレッサンドリア~ラ・トゥイル(218km)。スタート地点となった広場は、サッカーのフルピッチくらいの大きさなんですが、そこにパドックとステージがしつらえられて、回りは黒山の人だかりでした。ちょうど土曜日ということもあって、街の人たちがみんな家族連れで繰りだしてきた感じ。
 アレッサンドリアは、一応県庁所在地とはいえ、人口10万人足らずの冴えない地方都市なので(3部と4部を行ったり来たりしてたプロサッカーチームも2年前に破産しちまったし)、たまにこういうビッグイベントがあると、みんな喜んでぞろぞろ出てくるわけです。もちろんぼくもそのひとり。

 広場の回りには、いろいろな出店が出ていたのですが、中にはこうやって、歴代の偉大なライダーの肖像画を並べている人もいました。

Giro_piazza_2.jpg

  一番手前は、ここアレッサンドリア近郊の町ノーヴィ・リーグレが生んだイタリア史上最高のライダー、ファウスト・コッピ(第二次大戦を挟んでジーロやツールを勝ちまくった)、そしてその向こうが98年にジーロとツールのダブルを決めた後、ドーピング疑惑に引っ掛かかり、最後はコカイン漬けになって自殺した悲劇の人マルコ・パンターニ。死んでからいつのまにかもう2年以上が過ぎてしまいました。
 
  さて、スタートは11時30分だったのですが、その30分くらい前から、ひとりひとりの選手がステージ上に呼ばれて紹介され、そこで出走リストにサインするという儀式が行われていました。

Giro_diluca.jpg

 これは、サインが終わってスタートラインに並んでいる選手たち。緑色のジャージは、一応優勝を狙ってこのジーロにコンディションを合わせてきたにもかかわらず、ここまでは全然ぱっとしないダニーロ・ディ・ルーカ(リクイガス)。その向こうには、前日の下りで2回も転んだエマヌエレ・セッラくんをはじめとする、オレンジ色ジャージのチェラミカ・パナーリア勢が見えます。
 スタートはあっけないもので、スタートラインに並んだ100数十人のライダーが、ざーっと去って行って、その後、屋根にスペアの自転車を積んだサポートカーが連なって出て行って、それでおしまい。集まった人々もすぐに散って行って、15分もすると撤収作業が始まっていました。

 その後、5時間半にわたって展開されたレースは、総合首位のイヴァン・バッソが、シモーニ、クーネゴといったクライマー勢にアタックを仕掛ける隙すら与えず、逆に自らが登りをハイペースで引っ張ってライバルをぶっちぎり、最後の下りでは、そこまで唯一ついてきたレオナルド・ピエポリ(総合優勝争いには無関係)を先に行かせて自分はリスクを冒さずゆっくり下るという、余裕のレース運びで2位。遅れてきたライバルたちに対するリードをさらに広げ、首位の座を盤石にしています。
 この日アタック宣言をしていた上の写真のディ・ルーカも、最後の登りの手前までサポート陣にグループを引っ張らせたにもかかわらず、登りに入ったらすぐに離されてしまって、ゴールでは3'35''も遅れていました。総合でも首位バッソから10'36''遅れの10位と、まあ表彰台もちょっと無理という状況です。

 出発地点のアレッサンドリアが気温25度快晴だったにもかかわらず、ゴール地点のアオスタ渓谷ラ・トゥイルはみぞれまじりの気温5度、ゴール6.5km手前のサン・カルロ峠(標高1951m)はほぼ0度。天候不良で最後の峠はTV中継の電波すら届かず、登りの駆け引きも下りのかっ飛びも、生中継で見ることができなかったのは残念でした。雨で路面がウェットだったので、下りを本気で攻めたライダーは誰もいなかったようですが(転倒したら死にますからね)、それでもサヴォルデッリは山頂で4分近く遅れていたのに、ゴールでは2分36秒遅れまで回復していました。恐ろしい。

 今日も、カテゴリー1の山越えが2つある山岳ルートですが、最後の50km近くが難易度の低い下り、しかもラスト10kmがほぼ平坦なので、上位陣に差がつくレースにはならないはず。総合順位に関係のない連中が大逃げを決められるかどうかが焦点でしょう。
 レースが最終週に入る週明けからは、火、水、金、土と、山岳フィニッシュが4つもある超ハードコアなコース設定。走る方は大変ですが(ハードな日は1万カロリー以上のエネルギーを消費するそうです)、見る方にとってはこんなに面白いレースはありません。でも、このブログでこれ以上取り上げてると、スターサッカーでもなんでもなくなってしまうので、この話題はこの辺でやめとこうと思います。□





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Last updated  2006.05.21 21:06:26



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