184066 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Tifosissimo!!! fuori casa

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

Profile

片野 道郎

片野 道郎

Calendar

Recent Posts

Comments

yuuki_ono_99@ リンク張らせていただきました。 サkk-ユニフォームに関するブログを書…
iwamoto@ Re:ナポリを見て死ね?(03/06) 「ナポリを見て死ね」って,誰が言い出した…
JUVENTINA( ´艸`)@ すいませーん・・教えて下さい(-人-) >道郎さん。(管理人さん) はじめまして…
ごっしー@ Re:秋の味覚ポルチーニ(10/18) うわあ、このトリュフおいしそう。 イタ…
谷口敬三@ 教育 お返事ありがとうございます!試合は大都…

Favorite Blog

まだ登録されていません
2006.05.25
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
 そろそろイタリアも春から初夏の風情。また新しい季節の食材が店先に登場するわけですが、魚屋の店頭で見かけたこれ↑もそのひとつ。

 一見すると貝みたいに見えますが、実はカタツムリです。フランスのエスカルゴみたいに立派なもんじゃなくて、その辺のただのでんでん虫なんですが(左のカゴのやつなんて直径2cmくらいしかない)、イタリアではこれも立派な食材。養殖物と天然物とかもあるらしい。でも別に高級食材っていうほどでもなく、フツーに食べられてるみたいです。みたいです、っていうのは、うちではわざわざ買ってまで食べないからなんですが、イタリア人の皆さんは北から南まで、地域にかかわらず食べている模様。

 料理の本を見ると、カテゴリーとしては肉料理なのに、売っているのはなぜか魚屋。確かに種としては貝の仲間なので、理屈は合ってるんですが、気分的には八百屋で売ってる方が腑に落ちる感じがします。
 こうやって箱ごと店頭に放り出してあるでんでん虫の皆さん(養殖物か天然物かは不明)は、まだ生きたままなので、逃げないようにケースに網がかけられています。右側の青い箱はこの時たまたま網が外されていましたが、ほとんどの連中はもう観念して大人しくしているようでした。でも中には、こんなとこで野垂れ死にするわけにはいかないぜ、とか言って逃げ出そうとする奴もいます。

lumache_2
 
 この2匹が無事逃げ切れたかどうかはわかりませんが、魚屋の斜向かいには八百屋があるので、何とかそこまでたどり着いてレタスの葉影にでも隠れれば……。
 
 店で売っているでんでん虫は、取ったばかりだとまだ腹の中に糞が残っているので、まずオガクズとかフスマとかの中に入れて1週間くらい置き、出すものを出させてから料理するそうです。料理法は貝と同じで、茹でたり煮たり蒸し焼きにしたり。フランスみたいにガーリックバターで食べたりはしないみたいです。

Lumache_piatto.jpg

 これは、近所の大衆食堂で食べたでんでん虫のトマトソース煮。これで1人分。30匹ぐらいはいますね。見かけよりもずっと油っぽくて、全部食べると胃にずっしりと来ます。鹿野さんなら3皿くらい大丈夫でしょうけど。

lumache_durante
 
 こうやってスープの中から1匹ずつ拾い上げて、つまようじというか竹串でほじくって食べるので、手がすぐにべとべとになるし、後半になると段々うんざりしてくるんですが、まあそれもまた一興。
 こういうのには、地元の安い赤ワインが一番合います。この辺りの地酒には、バルベーラ、ボナルダといった弱発泡性の辛口赤ワインがあるんですが、そういうのがぴったり。同じタイプだと、モデナの方で作られているランブルスコなんかが、日本では比較的知られていて買いやすいと思うので、弱発泡性の赤ワインって何だそれ、と思う方は一度お試しあれ。

lumache_dopo
 
 まあ、しょっちゅう食べたいというほどのもんじゃありませんが、年に何回か、気分が向いた時に食べるくらいなら悪くありません。季節的には、春から秋までずっとあるし。■





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.05.26 03:05:56



© Rakuten Group, Inc.