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カテゴリ:スターウォッチング
さて、WebCamのCCDの載せ替えについての自分なりの理解を書きとどめておきます。
オリジナルのICX098BQは、ICX414ALやICX618ALAとの互換性はあるもののピン配置は異なります。 それぞれのデータシートを比較すると垂直レジスタ転送クロック以外はピン番号は違うものの配線の変更で対応できそうです。 大きな違いとしては、垂直レジスタ転送クロックの入力ピンの数となります。 これを、どの様に結線すれば良いかは、データシートの波形から判断できます。 ICX098BQの垂直転送クロック波形 ICX414ALの場合、同じ垂直レジスタ転送クロックが利用されているので波形から以下の様に判断できます。 ICX098BQのVΦ1(pin1)に相当するピンは ・ICX414ALのVΦ1(pin5) ・ICX618ALAのVΦ3A,VΦ3B(pin3,4) に該当 ICX098BQのVΦ2A,VΦ2B(pin3,4)に相当するピンは ・ICX414ALのVΦ2(pin4) ・ICX618ALAのVΦ1(pin5) に該当 ICX098BQのVΦ3(pin2)に相当するピンは ・ICX414ALのVΦ3(pin3) ・ICX618ALAのVΦ4(pin6) に該当 ですが、問題はICX-618ALAのVΦ2A, VΦ2B(pin2,1)に完全に一致するものがないのです。 ですが、先人は、この載せ替えに成功しているのです。 おそらくは、データシートのサンプル回路図からの結線なのでしょう。 ICX098BQとICX618ALAのデータシートのCXD1267AN(クロックドライバ)側から見た場合に結線です。 CXD1267ANのVΦ1(pin14) ・ICX098BQのVΦ2A(pin3) ・ICX618ALAのVΦ2A,VΦ2B(pin2,1) CXD1267ANのVΦ2(pin15) ・ICX098BQのVΦ1(pin1) ・ICX618ALAのVΦ1(pin5) CXD1267ANのVΦ3(pin12) ・ICX098BQのVΦ2B(pin4) ・ICX618ALAのVΦ3A,VΦ3B(pin3,4) CXD1267ANのVΦ4(pin11) ・ICX098BQのVΦ3(pin2) ・ICX618ALAのVΦ4(pin6) これらをまとめると、オリジナルのCCD(ICX098BQ)をはがした後のランドとICX414ALやICX618ALAの結線方法は以下のとおりになります。 ICX414ALの載せ替えにつては、先人の方法と全く同じ方法となります。 ICX098BQ(基板ランド)のPin番号 - ICX414ALのPin番号 1 垂直レジスタ転送クロック - 5 2 垂直レジスタ転送クロック - 3 3 垂直レジスタ転送クロック - 4 4 垂直レジスタ転送クロック - (4) 5 保護トランジスタバイアス - 14 6 GND - 7,(1μFを介して10) 7 Vout - 9 8 VDD - 12,21 9 GND - 7(同上) 10 基板クロック - 15 11 基板バイアス - 20 12 リセットゲートクロック - 13 13 水平レジスタ転送クロック - 16 14 水平レジスタ転送クロック - 17 ところが、ICX618ALAの場合、本来なら以下の結線だと思うのですが、先人の結線とは異なっているのです。 これは、実際に試してみなければわかりません。 注:誤っている可能性があるので真似しないでください。 ICX098BQ(基板ランド)のPin番号 - ICX618ALAのPin番号 1 垂直レジスタ転送クロック - 5 2 垂直レジスタ転送クロック - 6 3 垂直レジスタ転送クロック - 1,2 4 垂直レジスタ転送クロック - 3,4 5 保護トランジスタバイアス - 7 6 GND - 10 7 Vout - 8 8 VDD - 9 9 GND - 10(同上) 10 基板クロック - 11 11 基板バイアス - 12 リセットゲートクロック - 12 13 水平レジスタ転送クロック - 13 14 水平レジスタ転送クロック - 14 ICX618ALAへの載せ替えが本当にうまくいくのか疑問を生じてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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