カテゴリ:国内経済(貿易)
『[東京 27日 ロイター]財務省が27日午前8時50分に発表した4月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は690億円の黒字となった。黒字は3カ月連続。黒字額は前年比85.0%の減少となった。ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、貿易収支の予測中央値は575億円の赤字だった。輸出は前年比39.1%減少。1月以降40%台の減少幅が続いていたが4月は30%台まで縮小した。輸入は同35.8%減少で、こちらも減少幅が縮小傾向にある。』(5月27日9時45分配信 ロイター) 取り敢えず輸出・輸入共に持ち直したようだ。財務省の貿易統計をグラフ化すると下図のようになる。 『地域別にみると、米・欧・アジア向けともに、輸出の減少幅が縮小した。米国向け輸出は46.3%減で2月の58%減を底に改善傾向。対米黒字は同65.1%減少となり、これまでの70%台の減少から改善してきた。アジア向け輸出は33.4%減となり、1、2月の40%台の減少以降、3月、4月と改善傾向を続けている。中国向け輸出は25.8%減となり1月の45%減を底に改善している。』(5月27日9時45分配信 ロイター) 私見では、米・欧の貿易統計は輸出・輸入額の前年同月比がほぼ同期して改善していることから、内需と外需は、ほぼ均衡しながら拡大してきていると考える。経済対策の影響からか若干内需が強そうではある。米国商務省貿易統計をグラフ化すると下図の様になる。 米・欧の在庫調整が終りに近づき、当地での月間需要量まで日本の輸出が伸びているとみて良さそうである。再度、当地で在庫が積み上がる気配は見えない。 日本の貿易統計は、国内企業の内需低迷から、さらに外需依存度を上げて行こうとする様子が見え隠れする。また、これまでの米国依存経済から中国依存経済へ変わりつつあるよう様に思える。ちと、政治的にはマズそうだか、一度、動き出したらそう簡単には止まらないだろう。 個人としての不安要因は、中国需要が、夏で息切れし、秋に失速しそうに思えることである。中国の国内消費はそれほど強いようには思えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月26日 08時44分31秒
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