テーマ:鬱病(2268)
カテゴリ:寂光
![]() 字数が多くなったので2回に分けます。 そして今回も。 ・・酷く面倒臭い内容です。 読むんだったら・・お覚悟をっ! 前回に日記では。 66億人に達した「世界人口」に すこおし触れた。 すると。 「世界の人口はこれからも増え続け、大変なことになりますよ。 中国、インドが大エネルギー消費国になったら大変です。 今のエネルギー需給では足りないでしょう。 食料難から、戦争が勃発して自然に人口が減るのでは!!」 って書き込んで頂いた。 「尤(もっと)もなご意見」である。 「うつ」である私も。 おんなじよーな「恐怖」を感じてたので、 今回の日記は。 「中華人民共和国」や「インド」の今後 そして。 「飢饉と戦争」 について考えてみたい。 私は。 「人口が増える」のは、「喰いもの」があるからっ! と云う。 ・・非常に『高度な見識』を持っている。 あっ。 そこの貴方。 もう。余所の「ブログ」に行っちゃうの? ・・・ まぁ。・・賢明ではある。 さあ~てっ。 皆さんご存知の「日本の歴史」を簡単に振り返える。 我が国の人口は。 「縄文時代」は、10万人~26万人。 「弥生時代」は、「60万人」。 「奈良時代」は、「450万人」。 「平安時代」は、「550万人」。 「慶長時代(1600年)」は、「1,220万人」。 「江戸時代」は、3,100万人~3,300万人。 「明治時代」は、3,480万人~5,000万人。 「第二次世界大戦後」は、8,000万人(1948年)~1億2,760万人(2003年)。 とされてる・・らしい。 数字を見れば「一目瞭然」なのだけれど。 我が国の人口は、決して「徐々に増えていった」訳じゃない。 「一時期に急増し、そして安定する」 ってコトを繰り返している。 その主な理由は。 「農産物収穫量の飛躍的な向上」と「工業化」だと考えている。 それは。 大陸から「稲作農耕」が伝えられた「弥生時代」に始まる。 「狩猟」じゃ「生き残れなかった人」なんて「余剰人口」が、 生存できるようになった。 「奈良時代」には。 成立した「律令制国家」の「公地公民制」から、各人に「班田」が支給され、 「租庸調」なんて『課税システム』が整備される。 自分専用の「田んぼ」を手に入れた農民の労働意欲の向上。 まあ。実際は、キッツい『税』を払わされるために、必然的に収穫量が増えたんだろーけど。 そして。 「三世一身法」、「墾田永年私財法」の制定で、強欲な「坊主」や「貴族」が、 競って「新しい耕地」を、ドンドンと増やしていく。 「収穫量」が爆発的に増大したのだ。 「平安時代」は。 「摂関政治」の全盛期なので、「荘園」は次々に藤原家に集まってくる。 集中した「荘園経営」が「収穫」を安定させた。 「慶長時代(1600年)」は。 「一所懸命(一所(領地)に命を懸ける)」って云うよーに。 「鎌倉幕府」以降の武士層は「自分の領地」に異常に執着する。 長く続く戦乱の中。 その「功労者」には、「新たな領地」を与え続けなきゃなんない。 だから。 全国、隈(くま)なく「誰かの所領」になった。 例え、どんな土地でも。 「命懸け」で貰った「大切な領地」である・・必死に耕したんだろう。 そして「太閤検地」。 「多数の武士や貴族に跨る複雑な土地所有関係」を整理し、全国一斉に「土地制度」を一新する。 農耕地の拡大、戦乱平定による「人心の安定」が、「収穫量」を爆発的に増加させる。 「江戸時代」は。 「広域的な新田開発」が各地で行われ、「農業技術」、「千歯こき」など「農業器具」が発展する。 その「斬新な農業システム」により「収穫量」は飛躍的に増加した。 「明治時代」は。 「工場制手工業(軽工業)」の発達により、都市部工場へ農村余剰人口が流入し始める。 「農村」の「単なる穀潰し(ごくつぶし)」が、 都市部で「世帯を持てる」ようになり人口が拡大していく。 「第二次世界大戦後」は。 「重工業」の発展により、「農村余剰人口」の都市部への「莫大な流入」が本格化する。 「殖産興業」の拡大で、農業なんて関係なく生活できるようになった。 その結果。 それまでは、基本的に「農作物収穫量の増大」でしか増加できなかった人口が、 一気に「爆発」する。 このよーに我が国は。 先ず「喰い物」が増え、それに従って人口が増加してきた。 最後は・・「工業の発展」が原因なのだが。 だから。 「人口が増えるから『喰い物』が足りなくなる」んじゃなくって。 「『喰い物』がなきゃ、『人口(生き残れる人)』が増えることは在り得ないのだ。 今の政府首脳は否定的だが。 中国では、今まで「敢えて働かせない」政策を取ってきた。 或る意味、「ワーク・シュアリング」である。 だから、みーんなが「貧乏」で。 「年に一度、『春節』に水餃子を腹いっぱい食べる」ってのが「唯一の楽しみ」だったのに。 そーして。 10億を超える人間を、餓死もさせず、如何にか食わしてきた。 勘違いしている方も多いのだが。 今の「中国」は、世界最大レベルの「食料輸入国」である。 「食料自給率」が40%なんて日本国と比べても。 中国の「一人当りの有効耕作面積」は、日本国の1/3である。 また、「世界中の有効耕作面積の7%で、世界人口の20%を食わしてる」って報告すらある。 絶対に。 「自給自足」なんて・・できる筈がない。 だから。 「先見の明」があった「と小平」は「開放政策」を取り、 「沿海部の経済開放地区」を、先行して急激に「経済成長」させた。 そこで「外貨」を稼ぎ、来るべき食糧不足を賄(まかな)う計算だったのだろう。 十数年前に。 北京語の先生と「お話した時」のこと。 「今後は中国も日本と同じくらいには発展しますよ」 って私のお世辞に。 「中国は、決して日本同様の自動車保有率にはならない」 「だって。世界中の『鉄』が無くなってしまうもの」 「12億の人口を舐めちゃいけない」 って・・言われた。 正しく。 今、世界が直面している現実である。 そして。 「内陸部の或る都市」への半年間の留学では。 「『炒めた料理』を出してくれたが、『残った分』を、台所の『空き缶』に放り込んでる」 「翌朝には、その『空き缶』から『掬(すく)ったモノ』を、再び炒めて出してくれた」 って中国人家庭に招かれた、仲の良い留学生が話してくれた。 それなのに。 『上海』なんてトコは、半年で全く様変わりしてる。 だから。 「胡錦濤」政権じゃ。 「私企業の成功者を共産党幹部に迎える」なんて応急処置で凌いでいるが。 今となっちゃ。 共産党の一党独裁による全国一律な経済発展なんて・・絶対に無理である。 『省』単位で。 「沿海部の経済開放地区」なんて処には、「一定の自治権」を付与し、 「見返り」として、「相当額の税収」を得る。 その「税収」で。 内陸部の『省』を、何とか「一定レベル」まで発展させる。 そして将来的には。 各『省』が、一国に匹敵する権限を持ち、中央政府の権限は『軍事』『外交』に特化する 『緩やかな連邦制』への移行・・しか「中華人民共和国」に未来はない。 「地球全部の『資源』を使い果たした」って。 「中国全土」が『上海』レベルに成る」ってことは物理的に不可能である。 さらに。 「一人っ子政策」の影響で。 現在、既に「労働力不足」と「人件費の高騰」が懸念され始めている。 だから。 後10年もすれば、中国の発展は必ず・・止まる。 いや。 止まらなきゃ・・間違いなく、世界中の資源が枯渇するのだから。 そして「人口」は減少に転じるしか・・ない。 ・・・(その2)に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月21日 09時53分59秒
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