尾瀬あきらさんの漫画『ぼくの村の話』を読みました。
成田空港の建設をめぐっての三里塚闘争を題材にしたフィクションです。1966年から1972年頃まで、農民の視点から書かれています。
作者の綿密な取材に基づいていて、実際の出来事や事件について書かれています。1971年の行政代執行が物語のハイライトで、警察官3人が死亡した事件の後で物語は終わっています。
自分が住んでいる場所から、車でわずか40分程度のところで、こんなことがあったのかと、いまさらながら驚かされます。
私が千葉県に引っ越してきたのは中学の2年生の頃で、この物語よりも数年後になります。でも高校時代には管制塔占拠事件がおこり、社会人になってからも、第二滑走路の問題で闘争は続いていました。
もしも自分や親戚が当事者になっていたら、どうしていたか。考えさせられます。
若い人にもぜひ読んでもらいたい作品です。