カテゴリ:生き方
昨日の「原口一博チャンネル」で紹介された、中村哲先生の言葉。
人々の心が金で動く殺伐とした世界だからこそ、 とても大切なことを私たちに教えて下さってる。 ペシャワール会会長の村上優氏が、 ペシャワール会報No.160に投稿されてます。 中村医師が危惧していたことは、 自給自足の生活をしていたアフガニスタンが 干ばつと戦火のために農業生産が低下し、 軍事活動と海外援助による莫大な外貨流入によって、 国外から食糧を買う、 換言すれば現金経済の元で 自立力を失ってしまう事態です。 「戦争の罪は殺戮だけではない。 実質的な生産よりも現金収入が重視され、 消費がいたずらにあおられたからで、 この十年で貧富の差が著しく拡大した。 ある意味では、 戦争以上の危機的状況を覚悟せねばならない。 外国軍が去っても、アフガニスタン政府は 経済支援に頼らざるを得ず、諸外国から 容易にコントロールされる危険性を抱えている」 (会報120号、2014年) そうした事態に対して中村医師は、 「農業の再生」を目指しました。 それが2002年に始まった「緑の大地計画」です。 これこそが 今の日本に必要なことではないでしょうか? 食糧自給率を上げて、自立力をつけるのは、 世界的に当たり前のことです。 「金で外国から買えばいい」 そんな自立を捨てた考えの人が総理となり、 海外に金をばらまいている日本… そうやって「いいことをした」というのは、 ただの自己満足ではないでしょうか? 中村哲先生がアフガニスタンの方々に 今も愛され、尊敬されているのは、 どんなに危険な状況であっても、 アフガニスタンの方々の立場に立って アフガニスタンの「自立」を目指したからです。 みんなで力を合わせて作り上げた緑の大地に 食料がたわわになり、 人々の喜びの笑顔の写真を見るたびに、 考えさせられます。 「人間にとっての 本当の幸せ・平和とは何だろう?」と… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.24 20:10:41
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