SUNROOM

　みなさまこんにちは。

　昨日、ＮＨＫの『ワーキングプア』についての特集番組を見ました。

　平和な時代が長く続けば、格差は広がるものなのではないでしょうか。
　でも、その中で、国民が安心して一定水準以上の暮らしを送ることが出来る・・・ということのために、役所や議会があるし、税金も払っているのではないでしょうか。

　生まれ落ちた環境から這い上がれない、まじめに働いても、食べていくのもやっと・・・という青年たち・・・。
　認知症の奥さんの入院費に年金のほとんどが取られ、１回の食事を１００円～２００円の間に抑えている・・・という、仕立て職人の高齢の男性の話には、やりきれなさと悲しさを感じました。

　株やＩＴといういわばあぶく銭のほうに巨額の資金が流れ、地道な生活が脅かされている・・・。そんな感じがしました。

　いちご農家の皆さんが、まじめにいちごを作っても、それ自体は利益を生まず赤字になってしまう・・・。
　どこにそのお金は流れて行ってしまっているのかと・・・思いました。

　私がスーパーでいちごを買おうと思ったら、１パック５８０円が相場です。特売で３９８円。２９８円というのは、かなりの安売りで滅多になく、粒も小さいです。
　農家の方がいちごを出荷するとき、いったいいくらで出荷しているのだろう・・・と思いました。（そのいちごに、いくらの値がつくのだろうか・・・）
　私にとって５８０円のいちごは安くないですが、その５８０円のうち、いくらが生産者に入っているのか、とても不安になりました。

　努力して、まじめに生活していたら、日々の暮らしの心配はしなくて済むのがよい社会、先進国のあり方ではないかと思いました。

　まじめに働いて子どもを育てている人が、ぎりぎりの暮らしをしている・・・。

　そこの差し伸べられる手がないのは、やはり疑問でした。


　テレビをつければ、ＩＴ社長だのセレブのマダムだの、目の飛び出るような値段のレストランや洋服が紹介されています。

　日本人の脳みそは大丈夫なんだろうか・・・・。


　農家の人たちの出稼ぎを支えてきた『公共投資』・・・。それらは減らされて、結局彼らの生活を圧迫しています。
　一方で、医療費も介護保険も、社会保障は薄くなっているのにとられる分は増える・・・。

　消費税も上げるという・・・・。


　公共投資に無駄なお金を流すのなら、いちごやお米で食べられるような、農業のあり方を考えなくてはならない・・・と思います。そしてそれは、安易な『助成金』の垂れ流しであってもならない、と思います。例えば、流通コストを国が負担し、いちご１パック５８０円のうちの３００円は農家に入る仕組みを確立するとか、頑張った分の見返りがきちんとあるシステムが必要だと思います。
　またほかにも、凶作の年に備えて基金を作っておくとか、もっと国民全体に寄与するシステムのあり方を考えるべきだと思います。

　格差は資本主義では当然・・・という考え方がありますが、それは、ある程度の幅の中で、とか、下限を定め、それより苦しい生活をしないで済む・・・ということが必要だと思います。

　生活保護を受けるためには、認知症の奥さんの『葬式代に』と、苦しい生活でも手をつけず守っていた貯金１００万円という『資産』を持つことも許されない・・・というのも、おかしいと思いました。


　先進国ではどの国も直面する問題なのかもしれませんが、国のあり方として、努力しているものが人間らしい生活を出来ない社会というのは、恐ろしいと思いました。
　こういうエネルギーが爆発したら、日本の治安はますます悪くなるでしょうし、そのときになって対策を講じても焼け石に水かもしれません。

　議員宿舎を建て替える前に、どこにお金を使うべきだったか、国会議員のみなさまには、ぜひ、いろいろ深く議論していただきたいと思います。（そこに入居する議員さんたちは、相場に見合うだけの敷金や礼金と家賃を払って、全部税金に還元して欲しいです。また、ゴージャスなラウンジやスポーツジムに対しても、世間の相場に見合う金額の入会金と年会費を、ぜひ払って欲しいと思います。作っちゃったものは仕方が無いから、せめて皆さん、高いお金を払って入居して、入会して、どんどんこっちに返してください・・・と思います。年収は、歳費２５００万円＋もろもろで、４０００万円ぐらいあるって言うことなんですから。それだって税金だけど。）