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2007年10月21日
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:私の願い
 おはようございます。

 お天気が良くて気持ちがいいので、今日は早起きしてしまいました。


 今日は6時半に目が覚め、何気なくNHKをつけたら、さつまいも農家の大木さんという方の取り組みを紹介する番組でした。

 大木さんの畑の土は、堆肥を使ってさらさらの黒土です。

 千葉県の大栄地区というところで農業を営んでいらっしゃるのですが、そのあたりの土は関東ローム層(←昔社会科で習いましたよね?)という火山灰の赤土で、水はけの悪い粘土質のため、農作物を育てるのにあまり適していない土だということでした。

 それを、長い年月と手間ひまをかけて、栄養豊富で水はけがよく、しかも水持ちの良いさらさらの黒土が、50センチ以上の深さになるまでにしたそうです。


 『だからこんなに大きくて、いいさつまいもができるんですね』

 会場のアナウンサーの方や俳優の永島敏行さん、歌手のYaeさんも、その味としっとりとした食感に、口々に『おいしい』を連発していました。


 そのさつまいもの原点は、高系14号(こうけい14ごう)という品種で、ねっとりとして甘く、焼き芋にするとおいしい品種ということで、大木さんがずっと作っていらっしゃった品種でした。

 大木さんは17歳でお父様を亡くされ、お父様の落花生作りを継がれました。20代で結婚し、さつまいも作りに将来性を感じ、高系14号を作り始めました。

 高系14号のおいしさに人気も出て、順調に農業を営んでいらっしゃったのですが、1980年代に、さつまいもの疫病が全国で発生し、地域の高系14号は、壊滅的な被害を受けました。
 高系14号を作っていた農家は、ホクホクとして甘く病気にも強い『紅東』(べにあずま)を作るようになり、大木さんも紅東作りに転換しました。

 しかし大木さんは高系14号の味が忘れられず、高系14号の“系統選抜”に取り組み始めました。

 ご自身の畑の一部を系統選抜用の特別の畑にし、そこで高系14号を育てました。

 系統選抜とは、そこでその年に取れた一番良いものを3つだけ選び種芋とし、またその翌年も同じ作業をし・・・・ということを繰り返し、良いものが安定してとれるようにしていく品種改良の手法だそうです。長い長い年月が必要ですよね。研究だけをやっている方ではなく、さつまいも農家としてさつまいもを生産する傍らその作業をするのですから、根気よく誠実に取り組む姿勢なしにはできないことだと思いました。

 最初の年、満足のいく芋はまったく取れませんでした。

 でも、大木さんの長女が、「おいしい」と言って、大木さんを励ましました。

 3年目、やっと大木さんの満足のいくものができてくるようになりました。

 そんな日々の中、大木さんの長女は、がんを発症しました。


 家族みんなが長女を励まし、支え、大木さんは、高系14号の改良に打ち込みました。


 そして大木さんのさつまいもは、2002年、地域名産の新品種として地域を上げて生産に取り組むことが決まり、生産が始まりました。

 大木さんの長女は、その年、収穫を待たず旅立ちました。

 新しい芋の収穫が終わり、そのサツマイモの名前が公募されました。

 大木さんも、思いを込めて応募しました。

 さつまいもの名前は『愛娘』。


 公募の投票の結果、その芋は『愛娘』と決まり、『大栄愛娘』として売り出されました。




 そんな秘話の紹介がされ、番組の最後のころに、なぜこんなに大変な高系14号にこだわったのか、ということをたずねられました。

 大木さんは『難しいことだから』。

 『私は生産者のプロですから、プロとして、易しいことよりも難しいことだからこそ、それをやりたかった』

ということをおっしゃいました。(大木さんの言葉は、もっともっと重みがあって、素敵な言葉だったのですが・・・上手に再現できなくてすみません)


 プロとして、プロだからこそ、素人にはできないことに取り組むというこだわり・・・。



 母の主治医の先生も、化学療法に関して、それと通ずることをおっしゃっていたことを思い出しました。

 抗がん剤の治療で、患者さんの副作用を、患者さんが容認できる範囲にとどめ、その上で治療効果を出すということについて、

 副作用もない代わりに効果がほとんど期待できない薬を使っての治療なら、患者さんが副作用で苦しむことも少ない代わりに、治療の効果がないも同然になる・・・。反対に、効果はあるものの、副作用のコントロールが非常に難しい薬を使っての治療では、ある程度の効果が出ても、QOLが極端に低くなってしまう・・・。

 いくら腫瘍の縮小効果があっても、患者さんがご飯も食べられず、起き上がることも出来ない状態になってしまっては、治療によって作り出される時間の意味がなくなってしまう。

 だから、自分はプロとして、患者さんのQOLを維持しつつ時間も生み出す治療にこだわっているのだと・・・。



 治療薬を作る企業の方も、このごろは、従来の薬と同様か、それ以上の効果があって、かつ副作用が軽い抗がん剤の開発に力を入れています。


 アメリカやヨーロッパのがんの学会でも、生存期間の延長と副作用の程度をはかりにかけて、患者さんにとってベストと思われる治療をファーストライン、セカンドラインに位置づけるようになってきています。


 それぞれのプロが、難しいからこそ、プロとして取り組む、という姿勢を持ち続けるって、すばらしいな、と思います。


 そういうかたがたが、尊敬される社会であってほしいと、心から思います。




 さつまいもの話からずいぶん脱線しましたが・・・・


 お嬢さんへの思いのこもった『大栄愛娘』。

 収穫のあと、45日ほど地下で貯蔵してから出荷されます。

 低温で貯蔵することによって、さつまいものでんぷんが糖に変わり、より甘くおいしいさつまいもになるからだそうです。


 今年の『大栄愛娘』が店頭に並ぶのは11月15日だそうです。


 うちの娘たちは焼き芋が大好物。

 11月15日には、焼き芋パーティーをしたいと思います手書きハート


 ↓私が見た番組の紹介はこちら。

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Last updated  2007年10月21日 15時41分41秒
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