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すりいこおど-1970年代周辺の日本のフォーク&ロック

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 J佐藤@ Re:KEEBOW「GIVE ME A KISS」(1975.11.21 ポリドール MR5069)(07/15) 私も高校の同級生から本盤を76年にもらい…
 石川Q右衛門@ Re:「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」(1970.3 ユーゲント)(03/02) 何度もこの記事を読んでますの。正解も出…
 ごむてつ@ Re:ノラ「ノラ VOL.1」(1973.5.10 アードヴァーク AV-3004)(11/10) デビューした頃、テレビ神奈川のヤングイ…

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2009.09.07
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カテゴリ:歌紀行
謎多きダッチャと呼ばれた男が出した唯一のアルバムのタイトルナンバー「26号線」。



ダッチャ。生年月日不明、本名・安達清康。
北海道の厚岸市出身で高校を中退して東京へ。新宿西口広場でフーテンをしながら歌を歌っていたとされる。
時期は不明だが、同じ北海道出身の和田博巳(のちに"はちみつぱい"入り)が68年に高円寺に開店したジャズ喫茶「ムーヴィン」(69年からはロック喫茶)のウエイターとなる。70年頃の事ではないかと推測している。
その後名古屋、大阪と流れている。
名古屋では路上で歌っていた友部正人・朝野由彦・竹内正美(のちにセンチメンタル・シティ・ロマンス結成に大きくかかわる人物で、センチのマネージャー・作詞を務めていく人)に会っている。
それからダッチャも友部正人も、それぞれ大阪へ流れていったようだ。

「1972 春一番」の福岡風太の解説によれば、ダッチャは71年のフォークジャンボリーから本格的に歌いだしたようだが、ジャンボリーのタイムテーブルにその名を見つける事は出来ない。とすると初日のアマチュアによるサブステージに出たのだろうか。
この時期は大阪市営地下鉄四ツ橋線・玉出あたりに居を持っていたようで、そこから国道26号線を歩いて北上して、難波のフォーク喫茶「ディラン」まで毎日歩いて通っていたという。駅にしたら4つだ。


その国道26号線を毎日歩きながら出来たのが、この「26号線」という曲だという。
これが夏の日溜まりを感じさせるような、実に素晴しい印象的な作品となっている。



とりとめもなく青空が広がり
あの北の海の青さに似ている
26号線たたずむ君を
夏の風りんが耳をくすぐっているんです

26号線通り過ぎ行く風に
入りきれずボクはタバコに火をつけ
すずしい風におしえられた夏の顔
そして今あの娘に会いに足ぶみを

あの娘に会いに ほんの少しお話しを
あの娘に会いに 26号線北に向って

昨日のお酒をメガネにかくして
26号線ただひたすら車が走る
何か一つ決まらないまま
頭をねじってみたくなってしまうんです

26号線通り過ぎ行く風に
入りきれずボクはタバコに火をつけ
すずしい風におしえられた夏の顔
そして今あの娘に会いに足ぶみを

あの娘に会いに ほんの少しお話しを
あの娘に会いに 26号線北に向って

(A-2「26号線」作詞・作曲/ダッチャ)



毎日国道を歩いて向った先は、伝説のフォーク喫茶「ディラン」。
69年8月にオープンしたこの店には、バーテンを務める大塚まさじをはじめ、西岡恭蔵・永井よう・中川イサト・中川五郎・加川良・友部正人らが入り浸り、福岡風太がこの店のピンク電話を窓口にすることによって、彼らシンガーたちの連絡先となっていく。

ダッチャは72年に結婚して、再び上京。風都市に所属して、風都市がトリオレコードに発足させたショーボートレーベルから73年シングル「26号線/君の空の下」、アルバム「26号線(あの娘に会いに)」(LPのライナーにはこう表記されている)を発売している。


ナイーブな印象を与えるか細い声でありながら、情感を込めてめいいっぱい歌い上げるダッチャ。
ダッチャ-山下成司-小山卓治と、僕はそういった声の持ち主がとても好きだ。


このアルバムは伝説のバンド、ココナツ・バンク(伊藤銀次・藤本雄志・上原裕・駒沢裕城)がバッキングを務めていることでも知られる。他にも武川雅寛・矢野誠・松田幸一・村上律・上村律夫といった豪華メンバーが脇を固めている。
この「26号線」だけは西海岸風な他の曲と違って、矢野誠の手によると思われる美しいストリングと、松田幸一の素晴しいブルースハープが見事だ。


ダッチャはその後映画俳優に転向したとされるが、詳細はよく解らない。


僕の手許にあるダッチャの音源は、「1972 春一番」の2曲、このアルバムの10曲、「1974 HOBO'S CONCERT」の2曲、そして「'75 春一番」の1曲。

そのどれもが、繊細で傷つきやすい若者像を漂わせている。いや、その声がそう思わせているのかも知れない。
特にこのアルバムの「26号線」「エミを浮べて」、「1974 HOBO'S CONCERT」収録の「街角」が個人的にはとても好きだ。
また「26号線」の冒頭に出て来る『あの北の海の青さに似ている』というフレーズや、北海道で16才だった頃を歌った「北海の満月」も味わい深い。



実は、僕が住んでいる近くに「26号線」と呼ばれている通りがあり、その道路表示を見る度に「あの娘に会いにー♪」と口ずさんでしまうのでありました。




蛇足になるけれど、このショーボートの3A-1000番台も、未だに僕には謎だ。
73年9月に発足したという3A-1000番台で、僕が確認できたのは5枚だけ。

3A-1004 吉田美奈子「扉の冬」
3A-1005 南佳孝「摩天楼のヒロイン」
3A-1007 ダッチャ「26号線」
3A-1013 かんせつかず「ひとりぼっちの音楽会」
3A-1014 オムニバス「1973.9.21 SHOWBOAT-素晴しき船出」


3A-1001とか存在するのだろうか・・・・うーん、謎だ。





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Last updated  2009.09.07 19:25:13
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 ダッチャよもう一度・・・   kent さん
ダッチャに関するお話
興味深く読ませて頂きました。
数年前の春一番でのダッチャの復活の際に
少しお手伝いさせて頂き、またあの歌声をぜひ
聞きたいものだと思っています。
http://kent48.blog.ocn.ne.jp/blog/ (2011.08.26 10:24:40)

 Re:歌紀行#002/ダッチャ「26号線」(1973.10.21「26号線」ショーボート 3A-1007より)(09/07)   ポンジゴル さん
きのう、小学校の同窓会で私の旦那はダッチャっていって、昔高田渡らと一緒に歌ってたって初めて聞きました。ネットで探したらここにあたりました。ぜひダッチャさんの歌を聞いてみたいものです。 (2014.04.06 23:47:03)

 Re[1]:歌紀行#002/ダッチャ「26号線」(1973.10.21「26号線」ショーボート 3A-1007より)(09/07)   コッチャ さん
ポンジゴルさん
>きのう、小学校の同窓会で私の旦那はダッチャっていって、昔高田渡らと一緒に歌ってたって初めて聞きました。ネットで探したらここにあたりました。ぜひダッチャさんの歌を聞いてみたいものです。
-----
ダッチャ=足立大輔なのですか? (2015.07.02 16:51:26)

 Re:歌紀行#002/ダッチャ「26号線」(1973.10.21「26号線」ショーボート 3A-1007より)(09/07)   kent さん
素敵なブログ楽しませて頂きました。
現在 ダッチャさんは関西で
元気にお過ごしです。
十数年前には服部緑地で開催された
祝春一番コンサートに、大塚まさじさんや福岡風太さんに請われて
ステージで26号線を披露されました!
その頃に、私はダッチャさんと出会って久しぶりのステージで、しっくり来るギターが無いとお嘆きの彼に
私のオベーションをお貸しし
ステージで使って頂きました。
それ以来、気にかけて頂いてます。
(2020.03.24 17:07:02)

 Re[1]:歌紀行#002/ダッチャ「26号線」(1973.10.21「26号線」ショーボート 3A-1007より)(09/07)   すりいこおど さん
kentさんへ

貴重な情報ありがとうございます。
今週はじめに、偶然「26号線」のLPを久しぶりに聴きました。
春の日だまりに良く似合うレコードですね。 (2020.03.27 07:38:47)


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