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臨時教員を考える 加藤ブログ

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December 28, 2007
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カテゴリ:臨時教員
 私は、さいたま市の少人数サポート教員として勤務して3年が経過しました。私たちの任命権者は、さいたま市です。そこで、私は埼教組の他にさいたま市職にも加入しています。さいたま市の少人数サポート教員制度は、導入されてから5年経ちます。初年度は、17校の小中で開始されました。2年後に40校、今は80校までに配置されています。サポート教員のそれなりの努力もあって、職場や子ども・父母や地域からの評価もあり増員されてきました。しかしながら、その待遇は時給1210円で1日5時間勤務です。授業のない日や夏休みなどは勤務日ではないので、年収は80万円を割ります。そこで、市職組として待遇改善を求めて市教委への交渉を行いました。

 交渉をするにあたり、私たちの立場は、…一般職員の扱いだが、教員免許を持っている教員だということを確認し、それならば、教員に見合った待遇を求めていこうということにしました。まずは、年収をアップさせること。そのために、1.1日の勤務時間を5時間から7時間に戻すこと。2.夏休み中の勤務時間を認めること。3.土曜日の学校行事の参加を認めること。と言うように勤務時間を増やす要求をしようと話し合いました。

 更に、今年から私たちの名前がサポート教員から、サポート教員補助員になったのですが、それを元に戻してもらおうということにしました。まず、「サポートは誰のサポートをするんですか?先生ですか?子ども達ですか?」という質問をしました。それは「少人数指導をする中で子どものサポートをやってもらいます。」という答えでした。
 また、「サボ…ト教員補助員の仕事は何ですか?」という質問には、「担任の先生がやって欲しいということをやってもらうということです。あくまで授業をやるのは担任です。」ただプリントを配ったりということではないし、理科の実験をする時の助手とも違うと言っていました。

 授業で分からない子どもに個別につくT2としてやっている方が今は多くなっていると思いますが、それがサポート教員補助員の仕事だとすれば、今の勤務時間や時給を上げる必要があると思います。私たちは同じ教員として担任の先生とカを合わせてT1、T2として授業の臨んだときにこそ教育効果があがると考えています。T2として子どもに関わる先生は授業を主になって担当するT1の先生より力がないとできないといわれています。個別に子ども達に関わり、その分からなかった子ども達から、「先生、わかった。」と嬉しそうに言われることも多くあるのです。その時は教師としてのやりがいを感じたりもします。しかし、その先生に対して補助員という名前をつけ、教員免許は必要だけれども、一般職員の扱いにし、待遇に大きな差をつけるのは、私たちの教師としての誇りを奪いやる気をなくさせてしまうのではないでしょうか?教育効果があがるどころか、良い人材が集まるとも思えません。

 それから、話し合いも持たず、補助員と名前を一方的に変えたことに対しては、労働条件の不利益変更にあたり、その実施には問題があるということも言いました。これからも、補助員という名前をなくすことと、年休が前回の話し合いの中で繰越が認められてきましたがその年休を消化することは、通常の勤務時間内では殆ど消化できません。消化するためにも、夏休み中などの勤務を認めさせていくことをやっていこうということになりました。

 また話し合いをすすめる一方で、色んな人に私達の状況を知らせていくことも大切だと感じました。私達がどんな思いで子ども達と関わっているのか、もっともっと知って欲しいと思います。子ども達の成長に関われるこの仕事に関われることに喜びを感じているからこそ、この待遇でもやっているのだと思いますし、補助だからとそれなりの関わりでよいと考えて子どもに関わっているわけではありません。

 雇う側が安上がりに雇いために、待遇に違いをつけているのであって、私たちは立場の違いを超えて、先生達と繋がりたいと考えています。同じ職場の一員として、先生達と同じ気持ちで子ども達の成長に関わりたいと考えています。そのことを何より分かって欲しいと思います。私達の待遇を良くしていくということは、教育を良くしていくことであるし、目の前の子ども達を大切にすることに繋がっていると思っています。
                           
                                     加藤ブログスタッフ  加藤








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Last updated  December 28, 2007 08:44:48 AM
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