八島湿原に色づく赤い実(写真)にて秋のご機嫌伺い
八島湿原に色づく赤い実(写真)にて秋のご機嫌伺い(横田俊英です) (本文) 10月18日(木)に軽井沢のプリンスホテルで規模の大きな会合があって、これに出席しました。会合は、世の中のことと、行政の在り方と、その支援組織のことなどを、議題にしていて、発言者はことのほか熱を帯びていて、その熱が会場全体に伝わるという様子でした。 ホテルはショッピングモールの横にあり、私がときどき泊まる保養所の近くにでもあります。 この会合に出席するのを機会にと、長野方面を車で回ることにしました。留守番がいないので飼い犬を連れて行きました。朝早くに軽井沢駅まで散歩をしました。早朝に出勤する人は手袋をしておりました。ホテルの周囲の立木に栗の木があって、駐車場などに栗が落ちていて、ホテルはこれを意識的に清掃しません。もったいないのですこし拾ってきて、煮て食べました。大きな栗の実のほかに、柴栗があって、この小さな実の栗は甘くて美味しいのでした。会合主催者からのみやげの秋映えというリンゴは本物の味でした。数日前に50円で買ったスーパーの梨は食べない方が良いくらいにひどい味でしたから、このリンゴに大喜びです。 飼い犬を連れてのゆっくりした気分での散歩は久しぶりのことです。 軽井沢行きは圏央道から関越道を経由しました。 帰途はどうしようかと、色々と考えておりましたが、いつものことで佐久を通って、八ヶ岳周辺と霧ヶ峰、車山高原を訪れることになりました。 八ヶ岳、霧ヶ峰高原、車山高原、諏訪湖周辺、ビーナスラインと関連する松本界隈には、週末の行楽にでかけること頻繁です。 諏訪の宿は素泊まりで3500円、朝食は700円、快適な公共の宿であります。掛け流しの温泉に浸かるのが楽しみです。夕食は時間があれば宮坂酒造で300円をだして利き酒をします。そして上諏訪駅そばのソバ屋でご当地の6つの酒蔵の酒を600円で飲みます。 ある友人は公務員退職後に小淵沢の近くに家を移して暮らしております。この人と同じ職場の友人は、この夏に脳梗塞を患って、右手が動かなくなりました。八ヶ岳の東南の地に別荘を備えて、横浜とこことの行き来を楽しんでおりましたが、当面はこれができなくなりました。私は夏に草刈りのお手伝いをしました。お手伝いといっても私が勝手に雑草や道にはみ出した小枝を切り払うということであります。 軽井沢からの帰りに空き屋状態になっている友人の別荘の様子を見に行くと、空きに来た台風が立木を倒して道をふさいでおりました。 別荘は人が住んで、庭や草地を手入れしていないと、みすぼらしくなります。友人の早い回復を祈るのでした。 良い景色と、良い音楽と、良い料理は人生を楽しくする、という言葉があるようです。その一方では美食家のとか食通のまねごとをしてはならないと、いう戒めの言葉もあります。脳梗塞を患っている友人は八ヶ岳の別荘で私に、良い景色と、良い音楽と、良い料理を提供します。コーヒーの器に凝っていて、窓辺などあちこちにそのコレクションを置いたあります。美味いコーヒーは私を一番喜ばせます。 遠くから八ヶ岳を眺めて、いいなあ、と思います。霧ヶ峰高原は丈の短い山のススキが逆光に白く光っておりました。霧ヶ峰高原を北に進むと八島湿原です。湿原の草が枯れて、赤い実をつけた木が沢山ありました。実をつけるまで人が気づかない樹木です。遠くに蓼科山と車山が見えております。 野辺山から川上村に車を向けて川上村役場に立ち寄りました。ここには川上犬が飼われているのです。現在の柴犬が今の状態になるまえの、戦後初期の様子とそのままに残されている、といってよいのが川上犬であると考えております。川上犬は長野県が指定する天然記念物です。紀州犬や柴犬などは国が指定する天然記念物です。ここでは数頭の飼われていて、生後3カ月ほどになる黒毛の子犬がおりました。ここで提供する川上犬の子犬の値段は、入会金と初年度会費を含めて11万円です。この程度の値段で子犬を提供しても飼育と繁殖の勘定はあわないと思います。 長野県の半分ほどをぐるりと回る旅行でありました。何となく撮影した写真を添付します。秋のお便りです。 皆さまのご健勝とご活躍をご祈念申し上げます。 (誠にすみません。読み返しておりませんので不適切な表現、誤字脱字などはご寛容のほど宜しくお願いします。) 2012年10月25日 横田俊英