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カテゴリ:鹿児島県
知覧の地に様々な伝承が残る豊玉姫を祀る神社と、その豊玉姫の御陵と伝えられる場所。
御祭神は豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、彦火々出見命(ヒコホホデミノミコト)、豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)。豊玉姫命は御子をお産みの際に安産遊ばされたため、安産の御利益がある。また、豊玉姫命の父神にあたる豊玉彦命は、綿津見神(ワダツミノカミ)の名で広く知られる海の神であるため、航海安全、大漁の御利益もある。 豊玉彦命には二柱の娘がおり、姉の豊玉姫命は川辺の地を、妹の玉依姫命は知覧の地を治める事になり、衣の郡を出発され、途中、鬢水峠、御化粧水、飯野、宮入松、白水を経て、取違にお泊りになられた。そこで玉依姫命は、川辺が水田に富むことを知り、急いで玄米のままの朝食をとり、川辺へと先に向かわれた。一方で豊玉姫命は、いつも通り白米を炊いていたため遅れてしまい、やむなく玉依姫命が向かうはずだった知覧へと向かい、その地を治められる事になった。そこで豊玉姫命は民を可愛がって育てた後崩御され、郷民はその御遺徳を慕って城山の麓に社殿を建立。鎮守の神として崇拝したのが当社の始まりだと言われている。 豊玉姫陵は亀甲城跡近くの田園の中にあり、そこに豊玉姫命が葬られたと伝えられている。 石鳥居。 手水舎。 灯籠群。 摂末社。拝殿の前の両脇にある。 拝殿。朱塗りのお社。1939年(昭和14年)に建築。3枚目の奥に見えるのが社務所で、様々な種類のおみくじやお守り、絵馬が売られている。 本殿。拝殿と同じく1939年(昭和14年)に建築された。 夫婦銀杏。2つ並ぶ銀杏の巨樹で、樹齢は約450年。島津家15代貴久公の御手植えと伝承されている。縁結び、夫婦円満の御利益がある。 水からくりやかた。豊玉姫神社の名物で、毎年7月9日から行われる六月灯に、水車のからくりを用いた人形劇が上演される。神社の前を流れる水路(写真2枚目)に水車を設け、水車の動力が上のからくり人形に伝達して動くという仕組み。国の選択無形民俗文化財に選択されている。 二代目水車。2000年(平成12年)から2019年(平成31年)にかけて、水からくりやかたで使用された。 「豊玉姫陵」 知覧武家屋敷から川沿いに少し上った場所に広がる、田園の真ん中にある。豊玉姫命の御陵墓とされる場所で、ここに豊玉姫命が葬られていると伝えられる。昔は木が生い茂って小さな林のようになっており、そこは鍬も入れてはならない場所だとされていた。そのため耕地整理が行われたときもそのまま残されたという。 ↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてね にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.16 21:59:34
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