崖っ縁
暖かい・・というより、車の中は暑い気がする。久々にシピイ(ショッピングセンター)に行って、春を目で確かめてきた。これからの時期、転勤、就職、進学・・いろんな事が重なって、いつもとは違う賑わい方をしている。そんな中、女性の多いのが目に付く。とくに学生さんが多くて、友達ときているんだろうと思う。まだ暖かくなったばかりなのに、もうかなりの格好で歩き回ったり、ベンチで足を組んで話に夢中といった感じ。それはそれで良いと思うし、とやかく言うつもりは無いですよ。この間、東尋坊に行った時の事を思い出してみた。人って、目に見えて危ないと解ってれば、所謂崖っ縁には立たないし、近づきもしない。踏み外しても、ちょっとした追い風が吹いても・・まっ逆さまに落ちてしまうから。ところが、自分の今から行こうとしている所、、或いはもう立っている所が、危ないという見極めが出来ないでいると・・落ちるまでそこに居る事になる。そういう所は、いつもの生活の中では体験できない開放感もスリルもありますからね。楽しさだけを追い求めて自分の足元を見ようとしないし、例え立ち止まっても・・目では見ているのに心は先を見てしまってる。ゲームなんかでもありますよね。或るアイテムを取ろうとすれば、必ず失敗するという所。いろんな経験をして、力を付けないとそれは手に入らないんですよ。今の女の子達全てがそうだとは言いません。しっかりとした意見を持ち、行動している人も多いです。けど・・今居る所が崖っ縁だという事、崖っ縁に向かってるという事、見えていない人もかなり居ます。そして、そこに向かう自分の心も崖っ縁に立たされているという事に気付いていない。派手な格好もキワドイ格好も、そういったものを見極めた上でなら良いと思うし、ニユースになる様な事も無いと思う。なんの経験も無く、力も無く、行き着くところの見極めもしないで追い求める。いや、追い求めさせられているって言った方が正しいのかも知れない。これって心が崖っ縁に立たされているって事ではないのかな。女の子だけではないですよ。社会全体がそういう思考に傾きかけている。そういう崖っ縁に立たされないように。立たされた事に気が付いたら・・一歩引くだけの勇気がほしいです。勇気って、きわどい事をする事じゃないと思う。それが当たり前って見てしまうのは、目を閉じて崖っ縁に進む事、進ませる事だと思う。勇気って・・しっかり目を開けて見極める事。そして、待つことも、一歩引くことも・・勇気ではないのかな。諺に、鹿を追うもの山を見ず・・なんて言いますよね。欲しいものがあっても、したい事があっても、周りを見、足元を確かめながら進まないと、気が付いた時には戻る事も出来なくなります。心はいつも・・一歩引いて、物事見極めたいですね。