シェイクスピア
部屋の棚に、DVD・CD・ビデオテープがありすぎて、どこに何があるのかが分からないので、整理をしてました。で、この手の整理をしている時にありがちな行為として、見入ってしまいました。ちっとも整理出来ねー。で、見入った作品はこれ。「Much Ado About Nothing」。邦題は「から騒ぎ」。ご存知、W.シェイクスピア原作。ケネス・ブラナー監督・製作・脚本・主演作品。大学時代に、薔薇戦争のことをとある本で読みました。イギリスで起こったランカスター家とヨーク家の争いから一大内戦に発展した戦争のことです。最終的には両家の婚姻をもって内戦は終結する訳ですが、「シェイクスピアはこれを題材にしてロミオとジュリエットを作った」という説があると言う話を聞いて、興味を持った訳です。で、このケネス・ブラナーというのが、シェイクスピア作品を作っていると言う話を聞き、タイミングよく日本でも公開されていたので、映画館まで見に行きました(1993年)。確か、上映している映画館が少なくて、テアトル新宿まで見に行きました。その後、TVでも放映したので、それを録画したビデオが出てきたのです。とにかく、面白い!腹を抱えて大笑いする面白さではないけれども、これはいい。出演者も豪華だし、なによりパトリック・ドイルの音楽がいい。やっぱり、この人の音楽があってこその、ブラナー作品だな。また、村の景色もとにかくきれい。服装も格好いい。整理はちっとも終わらなかったけれども、このビデオが出てきたのは収穫だ。出演者は、下記の豪華メンバー。・ケネス・ブラナー・エマ・トンプソン・デンゼル・ワシントン・キアヌ・リーヴス・ロバート・ショーン・レナード・マイケル・キートン・ケイト・ベッキンセイルぜ、贅沢すぎる…。ケネス・ブラナーって誰やねん?という方も多いでしょうが、凄いんですよ、この人は。ロンドンにある、欧米屈指の演劇学校であるロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ(Royal Academy of Dramatic Art:通称RADA、王立演劇院) を主席で卒業し、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(Royal Shakeseare Company)に入団。劇団史上、最年少で「ヘンリー五世」の主役を演じる。その後、チャールズ皇太子をパトロンとした劇団ルネサンス・シアター・カンパニー(Renaissance Theater Company)を主宰。もう英国を代表する人じゃないですかね。チャールズ皇太子が再婚された時には、結婚式にも招待されたそうですし。「ハリーポッターと秘密の部屋」にも出ていますが、正直、あんなものには出て欲しくなかった…。話は飛びますが、早稲田大学で、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの企画展をやっています。早稲田大学に演劇博物館というものがあるということは初めて知った訳ですが、これは面白そうな企画だ。2006年2月4日までだから、いつかは行けそうだ。ご興味のある方は、入場無料ということもありますので、是非。