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カテゴリ:山登りと山歩き
ようやく尾根線上にたどり着き、三ノ塔からは尾根の全容が一望できました。
中央にあるのがこれから目指す塔ノ岳で、歩行距離3.8km、約2時間の道のりです。 途中で越えるピークの数をざっと数えながらも、尾根に出た安心感もあって「快適な山歩きになりそう」などと、かなり楽観的でした。 北アルプスを縦走した時を思い出していたのですが、1つ忘れていたことがあって、20年前のイメージで考えていることでした。 (20年前と今では体力に差があることを、忘れていたのか、認めたくなかったのか) 三ノ塔からは尾根を下って、まずは鳥尾山に到着です。 そして反対側を振り返ると、塔ノ岳から下る稜線がよく見えました。 塔ノ岳からは稜線沿いに標高差1,200m、8kmの道のりを下ることになるのですが、果たして日没までに降りられるかどうか。 鳥尾山からは再び登りとなり、いくつかピークを越えて行ったのですが、途中の行者岳のあたりで行列が出来ており、聞けば鎖場の通過待ちとのこと。 行列を待っている中から、「これじゃまるで夏の富士山だな~」なんて聞こえてきましたが、全く同感です。 私も山で行列を見たのは富士山以来で、この鎖場を通過するのに30分も待ちました。 行者岳の鎖場を越えるた後はいくつかピークを越えて、やっと新大日のピークに到着です。 富士山は雲に隠れることなく、まだ全容が見えていました。 左手に箱根外輪山と富士山、右手には東京の都心部を一望しながらの景色だったのですが、そこの辺りからピークを越えるのがだんだんと辛くなってきました。 思っていたより標高差があるようで、まだ鎖場がありました。 行けども行けどもピークが出てくる感じで、熊が山に登った歌を思い出しました。 ♪あの山にも登ろう、いちにいのさんし。あの山の向うに、山があった。。。(涙)♪ 塔ノ岳の山頂が見え来ると少しは安心したものの、やはりその向うにもう1つピークがありました。 やはり蓑毛~ヤビツ峠まで歩いたりせず、バスに乗ればよかったと後悔しつつも、いよいよ塔ノ岳の山頂に到着しました。 数万歩の中でも最後の一歩はじっくり踏みしめるものですが、この時ばかりは青息吐息とかホウホウの体とか、全ての形容詞を当てはめても足りないほどでした。 それでもドヤ顔 塔ノ岳山頂からはまさに関八州を一望する感じで、東京都心部の向うに東京湾と房総半島、相模湾の水平線上には伊豆大島、西に目を向けると箱根外輪山に富士山と、まさに大パノラマが広がっていました。 東京都心部の方向 ピラミダルな大山の向うにはスカイツリーもはっきりと見えます。 (スカイツリーの向うに自宅を探しましたが、見えるはずもありません) 横浜の方向 パノラマにしてみました 箱根外輪山と神山、駒ケ岳 名残惜しい景色ではありますが、日没までに大倉に辿り着かなければと、塔ノ岳を後にすることにしました。 大倉までは標高差1,200mを下ることになります。 相模湾の太平洋を正面に見ながら稜線を下っていましたが、やがては山林の中に入って見通しは効かなくなりました。 途中で振り返ると、木々の間に塔ノ岳と丹沢表尾根が、はるか上に連なっていました。 実は下りが苦手な方で、スキーのシュプールを描くように山道の幅を使ってS字に歩くクセがあります。 減速と段差による膝への負担を軽くしているつもりなのですが、こうも人が多くては迷惑なので、真っ直ぐ歩くしかありませんでした。 (おかげで完全に足にきて、小田急新宿駅の階段を降りるのもやっとでした) 関連の記事 丹沢表尾根縦走~その1(蓑毛~三ノ塔)→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/03/22 09:31:06 PM
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